侍“珍記録”先発全員四死球!16残塁も17四死球9安打8得点で1勝 プロ野球では1リーグ制で1度だけ

[ 2023年3月9日 22:28 ]

WBC1次ラウンドB組   日本8-1中国 ( 2023年3月9日    東京D )

<日本・中国>8回、源田が押しだし四球を選び、ベンチで盛り上がる大谷らナイン (撮影・西川祐介)
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は9日、日本が入る1次ラウンドB組が東京ドームで開幕。日本は中国との初戦に臨んだ。8回に“先発全員四死球”という珍記録をマーク。中盤までなかなか得点を奪えなかったが、最終的には16残塁も9安打17四死球で8―1で中国を下した。

 「3番投手兼DH」で二刀流出陣した大谷が4回まで49球を投げ1安打無失点と中国打線を圧倒する中、打線が得点を重ねられない。

 初回は1番・ヌートバーが中前打で出塁すると、近藤、大谷、村上と3連続四球で先制。しかし無死満塁で5番・吉田が遊飛、続く岡本和が右飛に倒れると、タッチアップを狙った近藤も本塁アウトで1点止まりで終わった。初回2残塁の後、3、2残塁。4回には大谷の左中間フェンス直撃の適時二塁打で2点加点するも3残塁。5回を終え11四死球をもらいながらも4安打10残塁で3―0と、WBC初戦ならではの緊張感が漂っている。6回には大谷からバトンを受けた戸郷が4三振を奪う快投も1番・リョウ・バイに左翼席にソロを運ばれ1点を失い3―1となった。その裏にも2四球を加えた。

 嫌なムードを断ち切ったのは7回に飛び出した牧の侍1号ソロ。そして4―1で迎えた8回。牧に代わって二塁の守備かた出場していた山田の本大会初打席でのタイムリー後に源田が押し出しの四球を選び先発全員四死球という“珍記録”となった。リードを広げる四球に、ベンチの大谷や村上は雄叫びを上げながらガッツポーズを見せた。

 ちなみにプロ野球での「全員四死球」は、1リーグ制の1938年名古屋―イーグル戦で名古屋がマークしている。

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