【WBC1次ラウンドを占う】辻発彦氏「日本向き」ヌートバーの出来収穫

[ 2023年3月9日 05:10 ]

胡椒挽きのパフォーマンスをするヌートバー
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 打線はメジャー組の吉田、大谷らが体調面でどんな状況で合流するか心配だった。だが強化試合2試合を見る限り、いい形で大会に入れるのは楽しみだ。

 ヌートバーが良かったのは収穫だろう。タイミングを取るのもうまいし「日本向き」な選手で、守備もアグレッシブ。鈴木が辞退したが近藤を2番に置ける状況になり、その近藤がいいつなぎ役になっている。大谷の後ろを打った吉田の状態も良く、いい打順が組める。大谷がベンチでバンザイしたり、チームは確実にいい雰囲気になってきている。

 強いて言えば山田や牧といったセカンドをどうするか。「中国戦は調整」くらいの感じで状態を上げてくれるといい。全員が調子がいいというのは難しいし、今好調な打者が少し落ちてきた時に、違う選手が状態を上げカバーする。そんな形になっていけばと思う。

 1次ラウンドは韓国戦が鍵と言われるが、普段通りやればいい。韓国攻撃陣は初球にヒットエンドランを仕掛けたり、意外と動いてくる印象。ケアしていかないといけないし、1~3番はいい打者が並んでいる。ただ、1次ラウンドはそこまで重きを置かず、チームや各選手の状態を上げていくことを大事にして勝ち抜いていきたい。(スポニチ本紙評論家)

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2023年3月9日のニュース