侍・村上はやっぱり4番!開幕戦で復帰濃厚　3番大谷と「OM砲」7日6番で1号の“神”に託す

WBC1次ラウンドB組   日本－中国 （ 2023年3月9日    東京D ）

4番復帰が濃厚な村上
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　中国との開幕戦、村上が4番に復帰することが濃厚になった。6日まで実戦5試合ノーアーチで16打数2安打で打率・125。不振から7日のオリックスとの強化試合で6番に下がり「正直、悔しかった。4番を打ちたい思いもある」と強いこだわりを見せていた。

　栗山監督はこの日の会見で「打順に関しては、今夜もう一回頭の中を精査します」とだけ語り、勝ち切るための打順を考案する意向を示していた。

　悩める主砲は、オリックス戦では初回2死一、二塁で東の150キロ直球を振り抜き、左中間席へ運んだ。今春の日本代表で20打席もかかった意地の3ランだったが、持ち味の逆方向に運んだ一発に復調の気配が漂っていた。

　この日は東京ドームの全体練習でフリー打撃は行わずに、体を動かすなどして調整した。7日は待望の一発の後は3打席連続空振り三振し、まだ本来の打撃ではない。栗山監督はかねて「（村上）宗隆は不振とかを超越している存在。どんな状況でも打ってくれると信じている」と語っていた。昨年日本選手最多の56本塁打を放ち、史上最年少3冠王に輝いた主砲への信頼が変わることはない。6番に打順を下げたのも、気分的に楽な打順で復調のきっかけにさせる意図はあったはずだ。

　村上も試合後の会見で「栗山監督も打順を考えてくれていると思うし、選手のためを思ってやってくださる」と呼応した。昨年は「不動の構え」だったが、右足のかかとを浮かせて打席でリズムを取る打撃フォームに突貫工事。打席で硬くなっていた動きをほぐし、状態は上向いている。

　令和の3冠王は「どの打順を任されてもいい準備をして戦いたい」と眼光を鋭くした。「村神様」が日本の初陣に4番で降臨する。3番大谷との「OM砲」で3大会14年ぶり世界一への号砲を打ち上げる。