大阪桐蔭1年生3番 徳丸が今春2発目 「右方向に高い弾道が上がるようになってきた」 選抜連覇へけん引

[ 2023年3月9日 06:00 ]

高校野球・練習試合   大阪桐蔭5ー1関西学院 ( 2022年3月8日    関学大G )

<大阪桐蔭・関西学院>7回、右越え2ランを放つ大阪桐蔭・徳丸(撮影・成瀬 徹)
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 第95回選抜高校野球大会(3月18日から14日間、甲子園)に出場する大阪桐蔭が8日、関西学院(兵庫)との練習試合に臨み、徳丸快晴が今春2発目となる右越え2ランを放った。1年生で3番を担う強打者が選抜連覇をけん引すべく状態を上げている。今春選抜の組み合わせ抽選は、あす10日に出場校の主将が参加して行われる。

 1年生で常勝軍団の中軸を張る徳丸には、天性の打撃技術が備わっている。7回2死二塁で左腕が投じたカーブを苦にすることなく反応。打球は角度良く上がり、右翼越えの2ランとなった。

 「球を長く見るイメージでいい形で打てました。秋は低い打球が多かったけど、右方向に高い弾道が上がるようになってきたので、いいかなと思います」

 1年生唯一のレギュラーで、昨秋から3番を担う左の強打者だ。オフ期間の振り込みで力強さが増しており、高校通算8本塁打のうち2発が今春。さらなる成長を予感させる。

 兄・天晴(NTT西日本)は、智弁和歌山の4番として21年夏の甲子園で優勝した。兄と同じ右翼手で、甲子園での飛球の見え方やゴロの転がり方など細かい助言も授かった。「甲子園の雰囲気は感じたことないぐらい凄いと言っていた」。兄弟での甲子園制覇へ、予習はバッチリだ。

 「試合に出る限りは遠慮せずに全力を出し切り、一球一球に集中してやっていきたい。甲子園は観客が多いけど、興奮しすぎずに冷静さを保って臨みたいです」。大阪桐蔭にとっては、選抜史上初となる2度目の連覇に挑む春。同校にまたも現れた新星が快挙に導こうとしている。(河合 洋介)

 ◇徳丸 快晴(とくまる・かいせい)2006年(平18)5月3日生まれ、大阪府大阪市出身の16歳。小学1年に成育連合子供会でソフトボールを始め、小学4年に大阪柴島ボーイズで野球に転向して投手と二塁手。中学も大阪柴島ボーイズに所属して投手と外野。大阪桐蔭では1年秋から背番号9。50メートル走6秒8、遠投100メートル。1メートル78、82キロ。両投げ左打ち。


 ○…今秋ドラフト1位候補の大阪桐蔭・前田悠伍(2年)は、登板機会がなくベンチで戦況を見守った。7日の練習試合で4安打完封勝利を挙げており、「調子は徐々に上がってきています。もう少しレベルアップできると思うので、課題をつぶしていきたい」と手応え十分。主将として戻る甲子園での戦いを前に左腕は「去年は伸び伸びとやっているだけだったけど、今回は(チームを)引っ張らないといけない。チームが勝つことを優先していく」と見据えた。

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2023年3月9日のニュース