侍・甲斐拓也 初バッテリーの大谷に「すごい」連発 「あんなの見たことない」と仰天したこと

[ 2023年3月10日 00:14 ]

<日本・中国>2回を終えた大谷(左)と甲斐 (撮影・西川祐介)
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は9日、日本が入る1次ラウンドB組が東京ドームで開幕した。先発の大谷翔平投手(28=エンゼルス)がマルチ安打に4回無失点で勝利投手となるなど投打で活躍。バッテリーを組んだ甲斐拓也捕手(30=ソフトバンク)が大谷のすごみを振り返った。

 大事な初戦は終盤で突き放して中国を下し、「勝てて良かった。それが全て。なかなか流れが来なくて、ちょっと不安だったけれど…」と安どした。

 大谷が速度の違うスライダーを投げ分けていることについて「やはり球は強いし、スライダーがなかなか僕も普段取らないスライダーなので。落ちてくるというよりちょっとふけてくるスライダーで、バットとの接点はなかなかないのかなと…」と驚いた。「今日は僕も初めて組むし、実戦でもとってなかったので…翔平と話をして、しっかりお互いを知る上でもやっていこうと。自分で投げ分けたりすることもあると言ってたので、それをやってたのはさすがだなと。僕も引っ張ってもらったという形でした」。

 内角へのスライダーについても「右打者はみんな足を引くような球。あの曲がりはなかなかない。それだけのボールだと思う」とうなった。

 さらに出力上げた瞬間の球は「球めちゃくちゃ強かった。一気にギアちょっと入れた感じ。(普通は80から100のところ、50から100まであるような?と聞かれ)本人の中のスピードの変化と、入れるべきところは入れて、というところがあったと思います。(あの振れ幅の投手は)見たことがないですね。コントロールできる翔平がすごい。なかなか50でやるっていうのは難しい部分。それはほんとにすごいと思った」と自在に出力を操る様子に脱帽した。

 リアル二刀流を目の当たりにし、「普段通りブルペンに入って、試合に入って。本人の調整の仕方があると思う。そこはすごみでもある。投手やって、すぐに1回の裏に打席に立つっていうのは並大抵の準備じゃ入れない。すごいと思う」と語った。

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2023年3月9日のニュース