中国リロイ監督「日本は世界一のチーム。試合中はもしかしたらと期待」 大谷には脱帽「翔平は翔平でした」

[ 2023年3月9日 22:19 ]

WBC1次ラウンドB組   中国1―8日本 ( 2023年3月9日    東京D )

リロイ監督
Photo By スポニチ

 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は9日、日本が入る1次ラウンドB組が東京ドームで開幕。中国は日本に1―8で敗れたが、中盤まで日本に食らいつく気迫をみせた。

 投手陣は計17四死球と乱れたが、ピンチになっても大量失点を食い止めていった。打線は前ソフトバンクの真砂勇介外野手(28=日立製作所)が「3番・中堅」で先発出場し、4打数1安打。6回に日本2番手の戸郷から、1番のリョウ・バイが左越えソロを放つなど、戦力的には大きな差がある中で、投打に粘った。

 ディーン・リロイ監督(75)は、試合後の会見で「負けました。その一言に尽きると思います。試合途中までは、もう少しいい記者会見ができると思っていました。試合中にはもしかしたらという期待を抱かせる試合でした。(本塁打で)勝つチャンスが訪れたと思った。点差以上に日本に詰め寄った」と語った。

 先発の大谷との対戦については「大谷投手含め、タフなゲームになるだろうと思っていたが、(打線が)果敢に向かっていき、いいスイングもあった。しかしながら、翔平は翔平でした。さすがでした。いいボールをたくさん見させられた。たくさんスライダーを投げてきた。彼のゲームプラン通りにやられてしまった」と脱帽した。

 試合前に行われたチーム紹介では、三塁側のファウルラインに並ぶ選手の胸をドン、と付くようなハイタッチで、選手を鼓舞。リロイ監督は6日の西部ガスとの強化試合後、大谷に関する質問にジョークで答えたことに、一部メディアが“白旗を揚げた”と報道。その後の会見では自ら切り出し「日本との対戦に白旗を揚げたという発言は正しいことではない。どこに白旗がはためいてるかといえば、日本の国旗だけ」とファイティングポーズをとった。その指揮官の熱い思いは選手に確かに伝わった。

 中国は10日にチェコと対戦する。「きょうの結果は明日につながる。過去よりも前進している。試合の中でいいものをたくさん残せた。日本は世界一のチーム。きょうのような試合を続ければ、中国の野球の未来は明るい」と前を向いた。

続きを表示

2023年3月9日のニュース