侍・栗山監督 プロ出発の地で新たな夢への出発「真っ白なところに」

[ 2023年3月9日 05:05 ]

WBC1次ラウンドB組   日本-中国 ( 2023年3月9日    東京D )

ユニホームを忘れた栗山監督(右)は甲斐から借りて笑顔を見せる(撮影・尾崎 有希)
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 真っ白な舞台で勝負に出る。栗山監督は9日の中国との開幕戦へ向け、自身の現役時代の思い出を重ね合わせて言った。

 「(開幕戦に)初めてスタメンで出たのがこの東京ドーム。子供の時からの夢にこれから行くんだ、という(当時の)気分に近い。真っ白なところに、生まれて初めて大好きな野球で勝負させてもらえる。こんなうれしいことはない」。89年4月8日の巨人との開幕戦。ヤクルトの「1番・中堅」で先発出場して、巨人・桑田の前に3打数無安打だった。そんな思い出の地で、侍ジャパンの監督として迎えるWBC初戦。先発に愛弟子の大谷を指名し、投打二刀流での起用を明言した。

 「二刀流はチームを勝たせるためにあると願っているし、信じてる」。世界一へ、栗山監督はひたすら選手を信じて出陣する。(秋村 誠人)

 ≪ユニホーム忘れて背番「10」≫公式練習前の写真撮影の時、栗山監督はなぜか背番号10の甲斐のユニホームで臨んだ。理由を聞かれると「あのー、僕がユニホームを忘れたっていうだけなんで。甲斐選手に借りたんで」と苦笑いし、「多分、明日(9日の先発マスク)は甲斐選手なのかなっていう感じはちょっとしてます」と正捕手に期待を寄せた。

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2023年3月9日のニュース