栗山英樹監督「思い切り緊張して、ドキドキしてもらって構わない」　王貞治氏の激励に「選手信じる」

WBC1次ラウンドB組   日本―中国 （ 2023年3月9日    東京D ）

＜日本・中国＞試合前、王氏（左）から激励される栗山監督　（撮影・西川祐介）
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　第5回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）の1次ラウンドB組は9日、東京ドームで開幕し、日本は中国との初戦に臨む。中国戦前に侍ジャパンの栗山英樹監督（61）が公式会見に臨んだ。

　「本当に僕がどうのこうの言うことのないくらい、非常にいい緊張感でみんな準備してくれている。大会が始まって、昨日の台湾プールの試合もそうですし、きょうの1試合目選手たちも感じるものがあると思うんで、集中して入ってくれると思います」と表情を引き締めた。

　同じ1次ラウンドB組の初戦、韓国―オーストラリア戦は大激戦となった。国際大会では技術を超えた戦いにもなる。「初戦なんでいい形で入りたいというのもあるし、やっぱり国際大会で勝つことの難しさというものは、ユニホーム着る前から感じていましたけど、きょう改めて感じるところもあるので、とにかくきょう1日、目いっぱいやって、負けないように、しっかり勝ち抜けるように頑張ります」と語った。

　練習中には第1回WBCの日本代表監督として世界一に導いた王貞治氏から「とにかく選手を信じて」と激励を受けた。「他のチームの試合も見ていて、なかなか普通に平常通りやるというのは難しい状況になっていくがために、いろいろなことが起こっているように見える。ただ、思い切り緊張してもらって構わないし、思いっきりドキドキしてもらって、思いっきり力んで、そういう大会なので。それを普通にやってくださいという気持ちもないし、そういう中で日本の選手たちだったら必ず結果に結びつけてくれると僕は信じてやるだけ」と話した。

　09年14年ぶりの世界一へ、大きな注目を集める初戦。「もちろんまずは全員で勝ちきる。これだけ多くのみなさんが野球を楽しみにしてくれるのは、すごく野球人としてうれしいことですし、さらに野球の面白さとか、すごさとか、元気を与えられるような試合になるといいと思う」とした。