橋本聖子氏が組織委新会長就任決定「安心安全の東京大会に」 混迷人事ようやく決着、五輪相後任は丸川氏

[ 2021年2月18日 16:12 ]

東京五輪・パラリンピック組織委の理事会で新会長として承認され、あいさつする橋本聖子氏(代表撮影)
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 東京五輪・パラリンピック組織委員会は18日に都内で理事会を開き、辞職した森喜朗前会長(83)の後任を選ぶ「候補者検討委員会」から推薦された橋本聖子五輪相(56)が新会長に就任することが決まった。

 橋本氏は「大変大きな重責を担わせていただくことになった。身の引き締まる思いであります」とあいさつ。

 5カ月後の五輪開催に向けて「安心安全の開催にしないといけない。何よりもコロナ対策が最重要課題。国と東京都とともにさらに連係を加速して国民の皆さん、海外の皆さんにも、これであれば安心安全の東京大会だと思ってもらえるような体制を整えていきたい」と語った。

 男女平等の問題について「先般の評議員会で、理事会の女性比率の向上に取り組むこと、男女平等を推進するチームを立ち上げることが決定しているが、スピード感をもって取り組む。今月内にしっかりと体制を打ち出していく。結果を出していくことが重要だと思っている」と述べた。

 女性を巡る発言の責任を取って、12日に森会長が辞任を正式に表明。候補者検討委員会は16日の初会合で次期会長に求められる資質5項目をまとめ、17日の第2回会合で委員8人が具体的な候補者を推薦。候補を橋本聖子氏に一本化した。座長を務める組織委の御手洗冨士夫名誉会長が橋本氏に意思確認を行い、橋本氏も受諾する意向を示した。この日午前に開かれた検討委員会の第3回会合で橋本氏の推薦が決まった。

 橋本五輪相はこの日午後、官邸で菅義偉首相と面会。閣僚の辞職願を提出した。菅首相は辞表を提出した橋本氏に「全力を尽くしてほしい。国としても全力でサポートする」と伝えた。また、後任の五輪相には丸川珠代参院議員を起用する意向を固めた。

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