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こだわり旬の旅

【長野・戸隠】パワースポット・戸隠神社で五社巡りに挑戦 坂道、階段に苦戦も…“神の世界”に感動

[ 2025年8月7日 19:00 ]

奥社への参道中間点にある随神門と杉並木。雰囲気のある感動ポイントだ

 神社巡りブームの中、妙高戸隠連山国立公園にある全国有数のパワースポット、長野市戸隠の戸隠神社を訪ねた。標高約1200メートルに位置し、神話「天岩戸」ゆかりの神々を祭る五社からなる神社で、神聖なパワーを余す所なく感じようと“五社巡り”に挑戦。都心より10度低いという気温の下、“完歩”したご褒美は、これまた全国的に有名な戸隠そばだった。

 かねてから“神の世界”として憧れていた戸隠神社。奥社、九頭龍社、中社、火之御子(ひのみこ)社、宝光社の五社からなり、平安時代から多くの修験者が入った聖地だ。霊山・戸隠山(標高1904メートル)の麓にたたずみ、まずは最奥地に位置する奥社に向かった。

 県道36号線を曲がって始まる参道は約2キロ。奥社と国宝善光寺を結ぶ戸隠古道の一部で、気を引き締めて大鳥居をスタート。辺り一帯は深い森で、気温21度の冷気が心地良い。平坦な道を1キロほど歩くと、茅葺きの朱色の随神門が見えてきた。門をくぐると、両側に樹齢400年を超える巨大な杉並木が約500メートル続き、神々しい空気が漂う。途中にはJR東日本のCM撮影で吉永小百合が入ったという洞が空いた「小百合杉」。しめ縄が巻かれ、思わず足を止めて手を合わせた。

 そんな神秘的な雰囲気も、坂道が始まると現実に引き戻された。勾配が増すに連れて息が切れ、続いて見上げるような階段。「もうすぐですよ」。すれ違う参拝客に励まされながら何とか登りきり、岩壁に沿うように建つ社殿に到着。手前に11月まで修繕中という九頭龍社がたたずむ。

 奥社は天照大神が岩屋に隠れた際に無双の神力で岩戸を開いた雨手力雄命(あめのたぢからおのみこと)が御祭神。開運・スポーツ必勝の神で、岩戸が下界に落ちて戸隠山になったという伝説も。九頭龍社は水を司る九頭龍大神を祭り、雨乞いの神、虫歯の神などとして信仰を集めている。両社まで約45分かかったが、苦しんだ分、御利益もパワーも2倍もらったような気がした。

 残る三社は無理せず翌日に。共に36号線沿いに建ち、岩戸を開く方法を考えた知恵の神様・天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)が御祭神の中社から、戸隠古道の神道(かんみち)を歩いて、天照大神に出てもらうため岩屋の前で舞を踊った女神・天鈿女命(あめのうずめのみこと)が御祭神で芸能の神の火之御子社、五社の中で最古の江戸末期の建築で女性や子供の守り神の宝光社と回ったが、いずれも荘厳なたたずまい。中でも中社の境内にある樹齢700年の御神木と同800年以上の三本杉、宝光社の272段の階段は圧巻だ。

 中社からは徒歩でそれぞれ約15分。歩いた戸隠古道の距離は6キロ以上に及んだが、修験者が切り開き、参拝者が踏みしめた道からは、いにしえ人の息づかいが聞こえてくるようだった。

 ▽行かれる方へ JR長野駅からバスで約60分。車は上信越道長野ICから約65分。アウトドア車椅子のレンタルも。奥社は1月初旬から4月下旬まで閉殿。参道の杉並木までは入れる。問い合わせは戸隠観光協会=(電)026(254)2888、戸隠神社社務所=(電)同2001。

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