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こだわり旬の旅

【香川】源平の古戦場・屋島に新名所続々!やしまーるで瀬戸内海の絶景にうっとり

[ 2025年4月2日 19:00 ]

やしまーるの展望台から望む瀬戸内海の絶景。中央が女木島、右が男木島
Photo By スポニチ

 源氏と平氏の源平合戦から約840年。舞台の一つとなった瀬戸内海国立公園の屋島(香川県高松市)に新名所ができたと聞いて、出かけた。全面ガラス張りの回廊型展望台「やしまーる」で、眼下には瀬戸内海が広がる。周辺を歩けば、ほかにも新名所がいろいろ。屋島に負けない絶景スポットもあり、日本一小さな四国の“うどん県”で大きな感動をもらった。 

 屋根の形をした溶岩台地の屋島の山頂(標高292メートル)にある「やしまーる」へのアプローチはミステリー坂から始まった。JR高徳線屋島駅からタクシーに乗り、右に源平屋島古戦場を見下ろしながら屋島スカイウェイを走ること約10分。運転手が突然車を止め、「ここから下り坂に見えますが、実は上り坂なんです」。確かに道路は下り坂に見えるが、ギアをニュートラルにするとバックするではないか。専門的にはこの現象を「縦断勾配錯覚」というそうで、いわゆる目の錯覚。脇には「ミステリーゾーン」の看板があり、一気にテンションが上がった。

 そうなると、「やしまーる」もミステリーに見えてくる。ミステリー坂から約8分、駐車場から歩いて約7分。「やしま」に仏語で「海」を意味する「まーる」を付けた名前の建造物は全面ガラス張りで、回廊(一周200メートル)がグニャグニャと曲がりくねり何とも不思議な形をしている。聞けば、地図で同じ標高の地点を結んだ屋島の等高線に似せてデザインされたのだという。

 だが、回廊から展望台に出て眼下に広がる海に目を向けると、ミステリーのゾクゾク感は感動のそれに変わった。陽光に映えて青く光る瀬戸内海や鬼ケ島とも呼ばれる女木島、映画「釣りバカ日誌」の最初のロケ地の男木島など大小の島々、高松市街の絶景が広がる。カーブする5つのコーナーには、カフェや源平合戦のパノラマアート作品の展示室などがあるが、それらには目もくれず、180度のパノラマにうっとり。時間が経つのも忘れた。

 新名所といえば、やしまーるから徒歩約10分の「屋嶋城(やしまのき)跡」もそう。660年代に大和朝廷が唐・新羅の侵攻に備え、国防のため海沿いの断崖に築かれた山城で、やしまーるの竣工と同じ2022年に城門が確認され、修復工事を実施。長い年月を経て蘇った城門や城壁は迫力たっぷりだ。

 心揺さぶる遺跡は駐車場に戻る途中にも。源平合戦で勝利した源氏が血の付いた刀を洗い、真っ赤になったといわれる「血の池(瑠璃の池)」、開基は鑑真和尚とされ、四国八十八カ所第84番札所で本堂などが国の重要文化財の「屋島寺」、弘法大師を道案内したという“日本三大狸”の屋島太三郎狸を祭る「蓑山大明神」など、いずれも歴史のロマンあふれる場所ばかり。海風に乗って先人たちの声が聞こえてきそうだった。

 ▽行かれる方へ ことでん屋島駅からはシャトルバスで約10分。パノラマアート作品展示室観覧料1000円。断崖に突き出た岩が獅子に似ていることから命名された獅子の霊巌は人気No.・1のビューポイント。問い合わせは高松市観光交流課=(電)087(839)2416。 

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