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こだわり旬の旅

【静岡・伊豆】観光、防災機能兼備の複合施設オープン 地元グルメ満喫、絶品ソフトクリームも!

[ 2024年8月3日 14:58 ]

国内初の防災と観光機能を兼ね備えた「テラッセ オレンジ トイ」。空間を活かした姿が美しい
Photo By スポニチ

 下田から一般道を車で約1時間10分。国道136号線沿いの林の向こうに、近代的な建物が見えてきた。松原公園津波避難複合施設「Terrasse Orange toi(テラッセ オレンジ トイ)」。花時計で知られる松原公園のビーチ沿いに誕生した国内初の、防災と観光の機能を兼ね備えた施設だ。

 伊豆市が南海トラフ巨大地震などに対し推進してきた「観光防災まちづくり」の一環として建設したもので、4階建ての空間を活かしたオシャレなデザイン。総工費約12億8000万円で、地上高18・8メートル、災害時に約1200人の避難者数を想定し、3、4階で非常食や保存水、女性用生理用品、紙おむつなどを備蓄しているという。

 目の前は海水浴場で、隣は長さ約700メートル、幅約40メートルにわたって弓状の砂浜が続く、西伊豆最大の土肥海水浴場。こちらも水質はAA判定で、家族連れでにぎわっていたが、海水浴をしなくても十分に楽しめるのがテラッセだ。

 1階の特産市では土肥の地場産品や魚介類、AMAGI(天城山)とGIFT(贈り物)をかけた伊豆市ブランドの特産品「AMAGIFT(アマギフト)」などを販売。隣は地元牛乳店のカフェ「Porto 101」で、ソフトクリームが絶品だ。2階はフリースペースで、3階の海と夕日を奏でる食事処では地魚を使った料理を提供。食紅でご飯を青くして目の前に広がる海を表したたという「海鮮夕陽プレート」は、テラッセのイメージにピッタリ。4階は大パノラマの天空BBQになっている。

 カフェ以外の店名はすべて「ありがとう」。来場者や農家などに感謝の気持ちを表現したものだそうで、それを目にしただけでなぜかうれしくなった。

 ▽行かれる方へ 修善寺駅からはバスで約50分、車で約40分。東名道沼津ICからは約55分。ソフトは500円、「海鮮夕陽…」は1980円。問い合わせは伊豆市役所観光商工課=(電)0558(72)9911。土肥ノベーション=(電)同(98)0523。  

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