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こだわり旬の旅

【秋田~青森】白神山地と日本海 「リゾートしらかみ」で五能線の絶景堪能 駅でバスケ体験も

[ 2025年9月2日 19:00 ]

夕陽を浴びて美しい海岸線を走る「リゾートしらかみ・くまげら」(JR東日本秋田支社提供)
Photo By 提供写真

 全国的に人気の五能線「リゾートしらかみ」に乗った。秋田県・東能代駅―青森県・川部駅間全長147・2キロ、43駅の同線をメーンに走るJR東日本の観光列車で、車窓に流れる日本海や白神の山々の美しさ、景観美に対応した内装、リーズナブルな料金などコスパは最高。沿線に点在する観光スポットにも足を伸ばして、“五能線の旅”を楽しんだ。

 秋田駅を出発して4つ目の東能代駅。「リゾートしらかみ」は逆方向に走り出した。いわゆるスイッチバックで、急いで座席を方向転換。いよいよ五能線のスタートだ。

 しらかみは世界遺産・白神山地のブナ林をイメージしたディーゼルハイブリッド(ディーゼルエンジンと電気モーターなどを使用)車両の「橅」、日本海と十二湖の青池をイメージした同車両の「青池」、同山地に生息する鳥クマゲラと五能線の夕陽をイメージしたディーゼル車両の「くまげら」の3編成で、乗ったのはくまげら。青や緑のさわやか系色の前2両に比べ鮮やかな赤やオレンジが基調で、心も弾む。

 車内の座席はエンジ系の色で統一され、景観を眺める窓ガラスが大きい。4車両のうち1、4号車に展望席やイベントスペースが設けられ、2号車はすべてボックスシート。全席指定の同じ料金(840円)で、4人グループにお薦めだ。

 車窓を見る間も無く驚かされたのが能代駅。元NBA・田代勇太選手の母校でバスケットボールの強豪、能代工高があることからホームにはリングが設置され、15分の停車中にシュート体験(1回)ができるのだ。ゴールに成功すれば秋田杉のコースターがもらえると聞いて挑戦したが失敗。沈む気持ちを助けてくれたのは、やはり美しい景観だった。

 東能代駅から1時間ほど経つと、右手に白神山地、左手に日本海が見えてきた。特に岩館駅から大間越駅、深浦駅から広戸駅の間では、列車が海岸線ぎりぎりを速度を落として走行。マリンブルーの海とエメラルドグリーンの木々が輝き、目を奪われっぱなし。東能代駅から約2時間の千畳敷駅では、15分停車する間に波打ち際まで奇岩が続く千畳敷海岸を散策した。合間を見て、モバイルオーダー「ごのたび(うけとりっぷ)」で事前に注文し、秋田駅で受け取った秋田比内地鶏弁当や地ビールなどを楽しんだが、途切れることのない絶景と格好のマリアージュとなった。

 30万年前の化石海水が温泉になったという露天風呂のあるホテルグランメール山海荘に泊まるため、途中の鰺ケ沢駅で下車。「津軽富士」こと岩木山(標高1625メートル)の華麗な姿を見ながら送迎バスでホテルに到着したが、ちょうど日の入りの時間。露天風呂に浸かりながら水平線に沈む夕陽を目にすると、満足感が全身から湧き出てくるようだった。

 ▽行かれる方へ しらかみは1日3往復で秋田駅―青森駅(約5時間半)2往復、弘前駅まで1往復。東北新幹線新青森駅から乗ることもできる。「橅」「青池」にはグッズやお菓子、ソフトドリンクなどを売るセルフレジも。2日間乗り放題の五能線フリーパスも。

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