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こだわり旬の旅

【埼玉】そこかしこに足跡が…渋沢も称賛した「天下の勝地」長瀞町 驚きのトリックアート体験も

[ 2025年1月1日 00:59 ]

長瀞駅前にある、渋沢が「…天下の勝地」と揮ごうした石碑。巨大さに驚く
Photo By スポニチ

 渋沢が何度も訪れていた秩父郡長瀞町に向かった。深谷駅から高崎線熊谷駅で渋沢が資金援助した秩父鉄道に乗り換えて約1時間20分。レトロ感あふれる長瀞駅で降りると、駅前には「長瀞は天下の勝地」と渋沢が揮ごうした巨大な石碑。88歳時の書で、同町の美しさを称賛した言葉だ。

 その景勝地を見ようと、まずは同駅から徒歩約10分の宝登山(ほどさん)神社=(電)0494(66)0084=を目指したが、途中、派手な看板が目に留まって寄り道。23年2月にオープンした長瀞トリックアート有隣倶楽部(入場料1000円ほか)=(電)同0070=で、忍者屋敷や江戸の町などさまざまなトリックアートを体験できる。同倶楽部は秩父鉄道の保養所として建てられ、1980年に移築された建物の内部を改造したもの。館内には論語の「徳不孤必有隣」を渋沢が揮ごうした扁額があり、建物の変容ぶりに渋沢も驚いていることだろう。

 同倶楽部から同神社はすぐ。日本武尊(やまとたけるのみこと)が山火事に遭い、山の神の使いの山犬に命を救われたことから創建されたといわれる神社で、境内の二の鳥居近くにも渋沢が「寶登山は千古の霊場」と揮ごうした石碑。駅前のそれと合わせ、渋沢がいかにこの地区に感動したかが分かる。

 長瀞を称賛した渋沢の書は、長瀞駅から徒歩約3分の旅館「長生館」=(電)同1113=にも。秩父鉄道が経営する旅館で、渋沢は同鉄道延伸の視察などのため宿泊。その際に雅号「清淵」入りで書いた「江流有聲断岸千尺」という扁額だ。長瀞の荒川と渓谷美を中国の赤壁に例えた言葉で、約500メートルに渡り岩石が露出した観光拠点の岩畳は旅館の目の前。露天風呂からは渓谷の一部を望むことができ、肌に優しいメタほう酸泉の温泉(Ph10・0)に身を沈めながら、渋沢が愛した“天下の勝地”を満喫した。

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