×

こだわり旬の旅

【佐賀】赤に惹かれて有明海沿岸巡り 絶品の竹崎カニから絶景海中鳥居へ…豪華絢爛な社殿に息をのむ!

[ 2025年10月5日 19:00 ]

白い大皿にはみ出すように載った、真っ赤な竹崎カニ。ズワイにも負けないおいしさだ
Photo By スポニチ

 “赤い誘惑”に駆られて、佐賀県南部の有明海沿岸地区に出かけた。周辺には旬を迎えた竹崎カニをはじめ、海中鳥居、祐徳稲荷神社、武雄温泉楼門など、赤や朱色が印象的な観光スポットが点在。それらを回りながら、嬉野温泉で知られる嬉野市の名産・嬉野茶の茶畑や温泉などで“ティーツーリズム”も体験。“赤”で心騒ぎ、“緑”で心癒やされた。

 旅のモチベーションとなった赤い風景。まずは太良町の「竹崎カニ」を求め、有明海を望む食事処「さんぽう」を訪ねた。注文したのは一番人気の「渡りカニのトマトクリームパスタ」。真っ赤な竹崎カニは白い皿にはみ出るように乗り、下のパスタが見えないほど大きい。足は外されていて身は取り出しやすく、ミソもたっぷり。パスタによく絡み、カニの甘さと磯の香が口いっぱいに広がる。ズワイガニにも負けないおいしさだ。

 竹崎カニは同町竹崎地区で取れるワタリガニの一種。同町が「月の引力が見える町」をキャッチフレーズにするほど有明海の干満の差(6メートル)が大きく、それでできる広大な干潟に棲むプランクトンなどを食べることがうまさの要因。さんぽうの木下健店長によると、9~11月が雄、12~1月が雌の一番うまい時期で、甲羅が柔らかい脱皮直後に料理するから揚げや天ぷらが珍味という。

 さんぽうから車で約15分の大魚神社の「海中鳥居」は、そんな干満の差が生み出した赤い絶景だ。約300年前、有明海の沖ノ島に置き去りにされた代官が大魚に救われて感激し、その名を取って神社を建立。岸から約200メートルの海中に鳥居も建てたといわれ、満潮時に高さ2・5メートルの赤い3基の鳥居が海中に建つ。訪問時はあいにく干潮だったが、下を歩くという貴重な体験ができた。

 隣の鹿島市にも“赤”が。海中鳥居から車で約20分の「祐徳稲荷神社」。日本三大稲荷の一つで、石壁山の中腹に舞台造りの本殿が建つ。日光東照宮の陽明門を模した楼門をくぐり、117段の階段を上る(エレベーターもあり300円)舞台の高さは18メートルで京都の清水寺より高く、朱色に金色交じりの建物は豪華絢爛。さらに約20分階段で上ると奥の院(標高約140メートル)があり、そばに休憩施設がオープン。テラスからは同市内から有明海へ続く絶景を一望でき、疲れも吹き飛んだ。

 “赤い誘惑”は終わらない。長崎道武雄北方ICから車で約10分の「武雄温泉楼門」は、鮮やかな朱塗りの竜宮城を思わせる建築物。東京駅と同じ佐賀県出身の建築家辰野金吾の設計で、2階天井の四隅には干支の十二支のうち子(ね)、卯(う)、午(うま)、酉(とり)の透かし彫り。東京駅南北ドーム天井にある巳(み)や辰など8つの十二支のレリーフと合わせるとすべてそろうことが分かったが、実際に目にすると自分が見つけたかのように感動。楼門の朱色が輝いて見えた。

 ▽行かれる方へ 太良町は佐賀空港から車で約1時間半。電車はJR長崎本線肥前大浦駅から徒歩約20分。竹崎カニパスタは2000円、楼門内見学は入浴付きで500円。午前9~10時は無料ガイドあり。問い合わせは太良町観光協会=(電)0954(67)0065、祐徳稲荷=(電)同(62)2151、武雄市観光協会=(電)同(23)7766。
  

続きを表示

この記事のフォト

「大谷翔平」特集記事

「騒動特集」特集記事

バックナンバー

もっと見る