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セレッソ大阪 サクラ咲ケ

豊川「豪雨被害の地元・熊本に勇気を与えたい」

[ 2020年7月21日 05:30 ]

12日の名古屋戦に後半開始から出場した豊川
Photo By スポニチ

 C大阪の連載「サクラ咲ケ」の第6回は、昨オフにベルギー1部オイペンから加入したFW豊川雄太(25)。一瞬の抜け出しなどを持ち味とするストライカーは、現状に加え、豪雨被害に見舞われた地元・熊本に目を向けた。

 リーグが再開し、5試合を終えました。チームは4勝1敗と好調ですが、12日の名古屋戦は無得点で今季初黒星。後半開始から出場した自分自身に出た課題は、どうやって相手のセンターバックを引き出して、スペースをつくり出すか。今後の修正点が見つかったことは、個人的にポジティブに捉えています。

 連係面では、キヨくん(清武)や曜一朗くん(柿谷)がボールを持った時は(2人を)見ないままでも動き出すことを意識しています。あの人たちは、味方が動き出せばパスを出せるし、逆に味方が動いたスペースにドリブルで入っていくこともできる。まだ自分はスーパーサブという立ち位置だけど、スタートから試合に出ることが一番。チャンスが来た時に結果を出せるよう準備しています。

 新型コロナウイルスの影響で中断期間もあった中、サッカーができることは幸せだと改めて感じています。今、自分の地元である熊本を含め、九州の各地で豪雨による被害が出ています。実家(熊本市内)は大丈夫だったけど、被害が大きい地域に住んでいる知り合いもいます。話を聞いたり、送られてきた動画を見たら、かなりひどい状況で…。めちゃくちゃになっていて何も言えなかった。

 4年前に熊本で地震が発生した時も思ったのが、周りを片付けたりすることで精いっぱいな人たちに「頑張って」とか「サッカーを見て」と言うことはできないということ。ただ、それでも、今の自分にできることはサッカーしかない。サッカーを見る時間はないだろうけど、熊本出身の選手が頑張っている姿を届けたいし、少しでも勇気を与えられたらと思っています。

 いつ、また大雨が来るか分からない状況だけど、被害に遭われた地域の方々が元気に、安全に暮らせる日常が早く戻ってくることを願っています。自分自身も今後、何らかの活動をしようと。そういう面でしか助けられることができないので、考えてやっていきたいです。(C大阪FW)



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