ききみみ 音楽ハンター

【瀬川あやか】かわいすぎる現役看護師シンガー・ソングライター

[ 2016年7月11日 05:30 ]

異色の“現役看護師シンガー・ソングライター”・瀬川あやか
Photo By スポニチ

 毎年、あまたの歌手がデビューする音楽界。実力とともに、際立った個性も武器になる。デビュー1カ月の新人・瀬川あやか(24)の“かわいすぎる現役看護師シンガー・ソングライター”というキャッチコピーには、かなり心を引かれた。

 アイドルのような童顔の持ち主は、昼間は都内の病院で看護師として働き、外来患者に「注射、もりもり打ってます」と語る。北海道富良野市出身で、看護助手の母に憧れた。歌手にも憧れたがなかなか口に出せず、「表の夢は看護師、裏の夢は歌手」だった。

 初対面の印象は「今どきのキュートな子」。デビュー曲「夢日和」のミュージックビデオでの快活な雰囲気のまんまだが、話すうちに素朴で愛すべき人柄が見えてきた。高校時代は旭川まで往復4時間かけて通い、放課後にカラオケに行くたび友達に「汽車の時間、大丈夫?」と心配された。

 首都大学東京の看護学科に進むと、1年で学内のミスコンで準ミスに輝き、現在の所属事務所に声を掛けられた。事務所社長いわく「アナウンサーみたいな出場者が多い中、ひとり子供みたいで目についた」。本人も「スニーカー派だから、コンテストでヒール履くのは大変でした」と笑う。事務所の先輩で、瀬川のビジュアル・プロデューサーを務めるGENKINGにも「田舎くさいのがいい。狙って出せるもんじゃない」と評された。

 子供時代の夢を両方手に入れ、「中途半端に医療の仕事をするな」という批判は覚悟の上で両立を決心。看護も音楽も一切手抜きナシ。老人ホームに歌いに行くという彼女ならではの構想もある。故郷・富良野の人が見られるNHK紅白歌合戦への出場も大きな目標だ。歌、顔、キャラと3拍子そろった“せがあや”のブレークを大いに期待したい。(萩原 可奈)

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