ききみみ 音楽ハンター

天才ウクレレ少年・近藤利樹 夢はブルーノ・マーズと共演

[ 2019年8月4日 05:30 ]

フジロックフェスティバルに最年少出演を果たした近藤利樹
Photo By スポニチ

 大阪府枚方市に近藤利樹という天才ウクレレ少年がいると聞き、取材したのは2017年夏。若手の登竜門的音楽祭「ミナミホイール」に、小学5年生という異例の若さで出演することを報じた。まさかその2年後、日本最高峰の音楽フェス「フジロックフェスティバル」に史上最年少の12歳で出演、と伝えることになるとは!あどけない笑顔が印象的だった少年は、驚くべきスピードで成長していた。


 ウクレレの超絶テクで手に入れたフジロック出演。中学の先輩からも「凄いな!」と驚かれたという。先月28日に出演後、本紙に「演奏を始めたらどんどんお客さんが集まってくれて楽しかったし、とても盛り上がってくれました」と報告。ジプシー・キングスのカバーでおなじみの「VOLARE」(ボラーレ)ではサビで観客が大合唱となり、「めっちゃうれしかった」と振り返った。


 思春期にさしかかる年頃だが、明るく素直な性格は以前のまま。吹奏楽部で多種の楽器に挑み、家ではウクレレや作曲にいそしむ音楽まみれの中学1年生だ。取材中もウクレレを抱き、弾いてくれる。無邪気な素顔の一方で、配信中の「ボラーレ」ではオシャレで成熟した演奏を披露。大人の顔がのぞく。夢は大人気米歌手ブルーノ・マーズ(33)との共演で、「一緒にできるような世界的プレーヤーになりたい」と目を輝かせた。


 フジロックも気負いなく実現させた大器。ウクレレは言葉の壁もなく、若い感性と柔軟性でジャンルレスに曲を吸収し弾きこなすだけに、夢の実現もきっと遠くはない。


 12月21日には大阪市内のライブハウス「ソープオペラクラシックス」で単独公演。世界を目指す期待の星の演奏を、皆様にも生で体感していただきたい。     (萩原 可奈)


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