「バンドじゃないもん！」生演奏で魅了！新しいアイドルの形

「バンドじゃないもん！」の（前列左から）七星ぐみ、鈴姫みさこ、恋汐りんご、（後列左から）大桃子サンライズ、望月みゆ、甘夏ゆず
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　アイドル６人組「バンドじゃないもん！」、略して“バンもん”が昨年１２月、初のホール単独公演を大阪・森ノ宮ピロティホールで開いた。ファンの熱量のすごさ、演奏がカラオケでなくメンバー数人とバックバンドによる生演奏だった事にびっくり。新たなアイドルの形を見た気がした。

　それもそのはず。グループを立ち上げたのがロックバンド「神聖かまってちゃん」のドラマー、鈴姫みさこだ。２０１１年に結成。メンバーの脱退と加入、インディーズへの撤退からメジャーへの返り咲きを経て今に至る。東京では今年、２０００席を超える中野サンプラザで公演する。大阪でもピロティ公演中、さらに収容数の多いＮＨＫ大阪ホールで５月に公演することを発表。集客力を着実に伸ばしている。

　全力パフォーマンスと、ロックにもポップにも振れる音楽性は魅力だ。かわいく踊った後、男前にドラムをたたく鈴姫。アニメ声の“萌え系”キャラ・恋汐りんご。スリムな体形でモデルも務め、発売中の最新ミニアルバム「ミニバン！」のジャケットでセクシーな姿も披露する七星ぐみ。ダンスがうまい正統派美女・望月みゆ、楽器が得意でグラビアでも活躍する甘夏ゆず。１９歳で立て続けに両親を亡くした絶望から立ち直り、関西テレビ系恋愛リアリティー番組「テラスハウス」にも過去に出演した大桃子（おおももこ）サンライズ。チームワーク抜群なのに、メンバーの外見や個性が見事にバラバラなのも面白い。

　「さんみゅ〜」らアイドルを多数抱えるポニーキャニオンで、ブレークをもっとも期待される中の１組。鈴姫も「見る人の人生に希望を与える圧倒的にハッピーなライブで、愛されるグループを目指す」と誓う。今年どこまで化けるかに注目だ。

　（萩原　可奈）