ききみみ 音楽ハンター

スターダスト・レビュー “鉄人”根本は歌い続ける。還暦世代にグッと響く応援歌を

[ 2018年7月1日 11:00 ]

4年ぶり新アルバム「還暦少年」発売

野外ライブツアーを前に力の入るスターダスト・レビューの(手前右から時計回りで)根本要、寺田正美、林“VOH”紀勝、柿沼清史
Photo By 提供写真

 鬼のかくらん―。先日、バンド「スターダスト・レビュー」のボーカル&ギター根本要(61)が入院と聞き、腰が抜けそうになった。度々取材し、レコーディングやライブも間近で体感した経験がある。人並み外れたスタミナを目の当たりにしてきただけに、「まさか!」の思いだった。

 6月12日に入院するも、幸い軽い脳梗塞が早期発見され約1週間で退院。後遺症や、酒豪には恐怖の「禁酒命令」もなかったそうだ。同25日には、7月7日から始まる野外ライブツアー「楽園音楽祭」のリハーサルに参加。すこぶる元気という関係者談にホッとした。回復の早さはやはり“鉄人”だが、本人も周囲も体調にはより注意を払おうと話しているという。

 スタレビは先月末に4年ぶりのアルバム「還暦少年」を発売した。まさに60歳を過ぎても無邪気に音楽を楽しみ、技術の向上欲も失わない少年のような4人にぴったりの題名。表題曲では「いくつになっても大器晩成」「未だに夢を追いかけ続ける 内緒だけどあの娘も追いかけて」などと遊び心あふれる詞も。まだまだ一緒に行こうぜ!という彼らのメッセージは、同世代にグッと響く応援歌となるはずだ。

 アルバム収録曲も歌うはずの今ツアー。ケガの功名で、根本は入院中にMCのネタがたっぷりたまったという。そう、スタレビのライブは長いMCも名物。マシンガントークで爆笑させた直後に名バラード「木蘭の涙」を歌うなんて展開も、ファンには慣れっこだ。大阪公演は9月29日、大阪城音楽堂。久々の休養で英気を養った彼の“舌好調”ぶりにも期待したい。(萩原 可奈)

 ★スターダスト・レビューの楽曲については、7月4日放送のMBSラジオ「子守康範 朝からてんコモリ!」7時台で詳しく紹介します。

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