ききみみ 音楽ハンター

市岡裕子 亡き父・岡八朗さんの遺伝?エンタメ精神を作品に投影

[ 2019年6月3日 14:45 ]

7年ぶりにアルバムを発売する市岡裕子
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 ゴスペル歌手・市岡裕子(55)が5日、7年ぶりに第2弾アルバム「LOVE IS WAITING FOR YOU~愛があなたを待っている~」を発売する。吉本新喜劇の元看板スター、故岡八朗さんの長女。「父は笑いで人を幸せに、私は話や歌で人に希望を。それが使命やと思うんです」と力を込めた。
 同作では初のオリジナル3曲を収録し、歌詞も日本語、英語、タイ語と多彩。幕開けを飾る表題曲は自ら作詞・作曲した。11年前からタイの孤児院を訪問し、寄付を続ける市岡は「子ども達に励ましの歌を作りたいと願ってたら詞とメロディーが同時に浮かんで、数十分でできた」という。そんな〝降りてきた〟同曲では「大丈夫」と優しく歌う。「大丈夫って言われたら安心するでしょ。乗り越える力や癒やしをくれるエエ言葉」。アルバムの収益の一部はタイの孤児院に寄付される。
 涙を誘う感動曲に始まり、和太鼓に乗せて賛美する前代未聞の「ハレルヤ音頭」で明るく締める。「父は〝泣かせて、笑わせんと〟って言うてた」と、遺伝の?エンタメ精神が作品に投影された。かつては娘の芸能界入りを許さなかった昔気質の父も、晩年は英語が話せて歌える娘の才能を買っていた。「いつか一緒にアメリカで講演会しよう。オマエは歌って、俺のしゃべりは通訳してくれ」と語った父の夢を継ぐように、各地の舞台に立ち、歌とトークで元気を届け続けている。
 6月9日には、主宰するゴルペルチーム「せっつファミリークワイヤー」の20周年記念無料公演を安威川公民館大ホール(摂津市)で開催。「よく続いてるよね」と照れていた。(萩原 可奈)
 ★市岡の楽曲は、5日放送のMBSラジオ「子守康範 朝からてんコモリ!」7時台で紹介。

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