ききみみ 音楽ハンター

来年15周年 スキマスイッチ 不惑の“全力少年”全開

[ 2017年11月24日 18:12 ]

来年デビュー15周年を迎える「スキマスイッチ」の大橋卓弥(右)と常田真太郎
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 男性デュオ「スキマスイッチ」は来年デビュー15周年、40歳を迎える。節目を前に先日、大阪でMBSラジオ「スキマスイッチ緊急特番!ココは茶屋町!スキマなら来てよね!」(27日午後7時放送)の公開収録を行った。学生時代からラジオ好きでレギュラー番組を持つのが夢の2人は、特番とはいえ在阪AM局初の冠番組に感激。あうんのトークで盛り上げた。

 ボーカル大橋卓弥(39)とピアノ常田真太郎(39)は愛知出身だが、実は大阪に特別な思いがある。03年のデビュー曲「view」は「大阪だけ売れた」と大橋。FM802が同年7月の邦楽ヘビーローテーションに選び、大阪のCD店は当初から破格の大展開。デビュー直前の店内イベントには400人も集まった。いち早くスキマの音楽を評価した大阪を「感謝してもしきれない第二の故郷」と語った。

 常田は、「初めて“顔バレ”したのも大阪」と懐かしむ。信号待ちで、道路の向こう側から「スキマスイッチ〜!」と呼ばれ、「ついにバレたか」と喜んだ。当時は「奏(かなで)〜!」と曲名で呼ばれることも。「奏ってユニットのスキマスイッチって曲、とよく間違われた」と笑う。

 ごひいきの多い大阪だが、ただ甘いわけではない。大橋は「いいステージをすれば最高に盛り上がってくれるし、逆だと全然。“最近はどうなんだ”と試されてる感じ。アメとムチですね」と苦笑い。来年も長い全国ツアーが控え4月18、19日の大阪・フェスティバルホール公演のほか関西では京都、兵庫公演も行う。シビアな関西人に“アメ”の反応をもらうべく「気合入ってます」と声をそろえた。

 彼らの楽曲は詞曲、編曲はもちろん曲名も秀逸。「全力少年」「ボクノート」など独特の言葉センスが光る。「そう言われるとうれしい。題名には時間をかけます」と2人。片仮名、平仮名、“・”を入れるかにもこだわり「会ってても字面で見たくて、案をメールで送り合う」と明かした。

 MBS系の年末恒例音楽番組「クリスマスの約束」では、小田和正(70)や「スターダスト・レビュー」の根本要(60)らと共演。小田が根本に「まだ60歳か」と言う姿に、「40歳がどうとか言ってられない」と常田。40代も“全力少年”な姿を見せてくれそうだ。(萩原 可奈)

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