ききみみ 音楽ハンター

石崎ひゅーい 第1章締めくくり、第2章への自信詰まる1枚

[ 2018年4月2日 13:40 ]

初のベスト盤「Huwie Best」発売

ベストアルバムを発売した石崎ひゅーい
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 シンガー・ソングライター石崎ひゅーい(34)が先週、初のベスト盤「Huwie Best」を発売した。故尾崎豊さんのプロデューサー須藤晃氏に見出され2012年7月にデビューした自身の、第1章を締めくくる作品と位置づける。身を削るような生々しい詞曲で独自の世界を築いてきた軌跡を堪能できる。

 俳優菅田将暉に「さよならエレジー」などの楽曲を提供し、自身も役者をこなす多才ぶり。最愛の亡き母を歌った「第三惑星交響曲」(12年)以後、「曲がポンポン自然にわき出てきた」と語る天才肌だ。だが最近は生みの苦しみを味わい、自分が「空っぽ」と感じていた。苦しい中で昨年末から1カ月かけて生み出したのが、今作に収めた新曲「ピリオド」。周囲の反応もよく、新たな創作のヒントと第2章への自信を得た。「自分に蓄えは残ってない。そこで次の種をどう植え、育てるか。第2章の自分への期待値は高い。行くぞ!って気持ちです」。

 石崎のファンで、「ピリオド」のミュージックビデオに出演する菅田とは昨夏に親しくなり、一緒に曲作りを始めた。合宿して赤裸々に語り合い、クリスマスパーティーも開いた。「多忙なのによく時間作れるよなあ…菅田君、実は5人いるんじゃないかな」と笑う。石崎から曲作りを学べる菅田は幸運だと思うが、中学3年から曲を作り続ける石崎も、純粋に音楽を楽しむ菅田の姿に学ぶ事が多いという。「年下だけどいろいろ得られ、いろいろ一緒にできる楽しい友達。宝物です」と感謝した。

 4月14日には、兵庫・西宮ガーデンズで今作の発売記念無料ライブを開催。百聞は一見にしかず。無二の魅力を体感してほしい。(萩原 可奈)

 ※石崎の楽曲については、4月4日放送のMBSラジオ「子守康範 朝からてんコモリ!」の午前7時台で詳しく紹介する。

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