ききみみ 音楽ハンター

FM802DJ 浅井博章 ラジオで届ける音楽、本、言葉

[ 2020年5月3日 05:30 ]

音楽はもちろん本の知識もスゴイ、FM802のDJ浅井博章
Photo By 提供写真

 例年とはまるで違う静かな連休。〝ステイホーム〟で人恋しくなったら、ラジオを聴きませんか?FM802「EVENING TAP」(月・火曜後6・00)などを担当するDJ浅井博章(47)は、「802は24時間ほぼ生放送。毎日家にこもっていると気分も沈みがちですが、人のぬくもりを感じられるラジオを流しながら楽しく過ごして」と提案する。

 ロック専門番組などを歴任し、ビジュアル系を中心とした邦楽ロックに精通する。音楽に強いのはもちろん、驚くべきはその読書量!業界きっての読書家だ。同局の担当番組「SUPERFINE SUNDAY」(日曜前7・00)内では、おすすめの本を紹介。幅広く書籍を解説するYouTubeチャンネル「浅井書房」も開設するほどだ。自粛期間はラジオに加え読書も勧める。「最近だと、本屋大賞にも輝いた凪良ゆう氏の『流浪の月』や上橋菜穂子氏の『鹿の王 水底の橋』が素晴らしいですよ」。

 早大時代、ひょんなことからサークル「DJ研究会」に入った。当時、人前で話すのが得意なわけではなかったが、音楽に自分のしゃべりを乗せた時「これは天職かもしれない」と思うほど楽しかったという。トークの力で音楽の魅力をいかに引き立てるか。十数秒という短いイントロにどれだけ心に残る言葉を乗せ、曲を輝かせられるか。今も「番組前の準備はほとんどそれを考えることに費やします」。プロの自負と責任感が垣間見えた。

 同局では現在、事前準備を自宅で行うなどして局に滞在する時間や人数を削減。〝三密〟を避ける対策を取っている。浅井も自宅で番組の準備している。さあ、今日はどんなすてきな音楽や本、言葉を届けてくれるだろう。(萩原 可奈)

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