【今年のブレーク予想＜４＞】前田彩名のイチオシは「Ｎｕｌｂａｒｉｃｈ」

　今年の日本音楽界をにぎわすブレーク歌手予想最終回はエフエム大阪「なんＭＥＧＡ！」（金曜後１・００）のＤＪ・前田彩名（３１）が登場。イチオシは、謎多きバンド「Ｎｕｌｂａｒｉｃｈ（ナルバリッチ）」だ。

　昨年、男性シンガー・ソングライターのボーカル、ＪＱを中心に結成。ビジュアルや詳細情報はあまり明かされていないが、ブレーク予想企画初回にＤＪ・中島ヒロトが推した「Ｓｕｃｈｍｏｓ（サチモス）」と同様、日本人離れしたオシャレなサウンドで早耳の音楽ファンに注目されている。「日本語ロックで育ったバンドが活躍する中、ジャズやＲ＆Ｂなど豊かな洋楽に影響を受けたナルバリッチやサチモスが真新しい風を吹かせている」という。

　昨年１２月、ビルボードライブ大阪でのナルバリッチのステージを「素晴らしかった」と絶賛。実は私も見たが、演奏力やＪＱの色気ある生歌に度肝を抜かれた。「彼らの音楽は若者には新鮮で、大人の音楽ファンにはストライクでたまらない」と語る前田に共感だ。

　１３年結成の男性４人組バンド「雨のパレード」も有力という。派手ではないが深い音楽性、ミュージックビデオなどの視覚的な楽しませ方は秀逸で、「昨年もっとも伸びしろを感じたバンド。サカナクションのような人気バンドになれるはず」とエールを送った。

　大衆的なブレークとなると、「ルックスもよく、アルバムの完成度もどんどん高くなっている」との理由で４人組バンド「［Ａｌｅｘａｎｄｒｏｓ］」（アレキサンドロス）を挙げた。ＮＴＴドコモのＣＭにも出演し、お茶の間での知名度も急上昇中。昨年の「ＲＡＤＷＩＭＰＳ」のように、ＮＨＫ紅白歌合戦への初出場にも期待していた。（萩原　可奈）

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