ききみみ 音楽ハンター

【今年のブレーク予想<3>】板東さえかのイチオシは「SHISHAMO」

[ 2017年2月13日 05:30 ]

「SHISHAMO」をイチオシに挙げる板東さえか
Photo By スポニチ

 今回登場するのはFM802「LNEM―エルネム―」(月曜深夜3・00)担当の板東さえか(26)。大阪市内のタワーレコードでも働く異色の“二足のわらじDJ”が、リスナーと消費者の動向を熟知する強みを生かし、今年のブレーク予想を行った。

 イチオシは女性3人組バンド「SHISHAMO(シシャモ)」だ。堤真一と綾野剛が、「最近学生に何が流行ってるんだ」「シシャモっすね」と掛け合うNTTドコモのCM。綾野が指すシシャモは彼女らの事で、ライブシーンでも登場する。新曲「魔法のように」は求人誌・タウンワークのCM曲に選ばれた。

 4年前にデビューし、3人とも20代前半。ラジオや音楽フェスでは人気絶大で、CD店でも新譜を入荷すれば「飛ぶように売れる」という。主なファン層は10〜20代の学生だが、CMを機に認知度も急上昇するはずで、「年上も共感できる楽曲を出せば支持層は広がり、大衆人気に火が付くはず」と指摘した。

 3人組ロックバンド「ヤバイTシャツ屋さん(ヤバT)」も有力候補に挙げた。あるあるネタなどコミカルな歌詞、激しいのにキャッチーな曲、男女ボーカルの絶妙なバランス、企画力抜群のミュージックビデオ…と独自の魅力を持つ。「ライブに小学生から大人まで集まるファンの幅広さが何よりの強み」という。

 実は板東の出身・大阪芸大の後輩で、メジャーデビュー後も拠点は大阪。関西弁丸出しの歌詞は、大学の最寄り・喜志駅や沿線の天王寺などローカルな地名満載だが不思議と全国でウケていて、大規模ロックフェスにも引っ張りだこだ。「歌詞の場所に全国のファンが訪れる“ヤバTの聖地巡礼”が流行るかも」。大阪発スター誕生に期待したい。(萩原 可奈)

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