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イケメン演歌歌手・真田ナオキ 甘い顔に似合わぬハスキーボイスは絶叫、酒うがい、唐辛子爆食で作り上げた

[ 2021年5月12日 05:30 ]

真田ナオキ
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 この今どきのイケメン、まさかの演歌歌手だ。昨年末の日本レコード大賞で最優秀新人賞を受賞した真田ナオキ(31)。吉幾三に師事し、甘い顔に似合わぬハスキーボイスで注目を集めている。

 新星・氷川きよしの登場で演歌界が活気づいたのは20年前の話。最近はお笑い界になぞらえ「演歌第7世代」と呼ばれる20代の有望株が続々と現れ、群雄割拠の様相だ。真田は「僕は第7世代より少し年上」と語り、マイペースを貫く。

 2016年、師匠・吉の提供曲「れい子」を発売。昨年1月、メジャーデビュー曲「恵比寿」がオリコン週間シングルチャート演歌歌謡部門1位になり、レコ大でも評価を得た。吉作詞・作曲の最新曲「本気(マジ)で惚れた」も同1位に輝く人気だ。

 快進撃を支える「恋する確率100% ノックアウトボイス」のキャッチコピーがついた〝しゃがれ声〟は、自らつくり上げた。自身の歌声が「幼く、背伸びして大人の曲を歌ってる感じで嫌だった」。〝オトナ声〟を目指して連日、海辺や車中で絶叫、お酒でうがい、唐辛子を爆食。努力が実り、初対面の吉に「声がいい」と言わしめた。

 埼玉県出身で小学生時代は軟式野球に没頭。外野手で日本代表にも選ばれたが肘を負傷した。「センター前への打球を一塁に送球した瞬間、体内に変な音がした。アウトにしたけど、複数の疲労骨折と靱帯(じんたい)損傷。野球の道を諦めました」。つらい挫折も今思えば「歌手への近道になった」と笑った。

 目標はNHK紅白歌合戦出場。「年末まで歌える幸せをレコ大で味わった。次は大みそかに歌いたいですね」と目を輝かせた。(萩原 可奈)

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