ムツゴロウさん死去　いとこの元西鉄投手・畑隆幸さん「寂しいね」　今年の年賀状は来なかった…

畑正憲さん
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　心筋梗塞のため5日に87歳で亡くなった動物研究家で作家の畑正憲さん。いとこで元プロ野球・西鉄（現西武）の投手だった畑隆幸さん（85）は北九州市若松区の自宅で訃報を聞き、夫人の孝子さん（84）を通して「寂しいね」とスポニチ本紙の取材に答えた。

　隆幸さんの父が正憲さんの父の弟。正憲さんが満州から帰国後は北九州市内で正憲氏と正憲氏の2歳上の兄を引き取り、3人で兄弟のように小中学校時代を過ごしたという。正憲氏の著書「われら動物みな兄弟」にも隆幸さんのことをモデルにして書かれている箇所がある。

　「小さい頃から一緒に育って、家の2階からいたずらしたり、小倉の造幣局では、溝に落としたコマを探していてMP（憲兵）から銃を向けられて、皆で走って逃げた」と思い出話を明かした。

　隆幸さんは福岡・小倉高投手としてセンバツで準優勝し、西鉄入りして56勝した。現役時代も正憲さんが頻繁に応援に駆けつけるなど、交流は深かったという。ただ、お互い高齢になってからは会うことも叶わず、手紙でのやりとりだけだったそうで「数年前に（心臓のペースメーカー）を入れたと聞いた。私も10年前に入れたんで、同じだなと。毎年、年賀状だけはくれてたけど、今年の正月は来なかった。加減（具合）が悪いのかなと思ってたが…」と隆幸さん。葬儀、告別式等には高齢で遠距離のため参列できないが「香典、弔電を自宅へ送ります。ご冥福をお祈りします」と孝子さんが代弁した。