ムツゴロウさん、亡くなる10日前までSNSで元気な姿 笑顔で語る動画に追悼の声続々

[ 2023年4月6日 11:45 ]

「東京ムツゴロウ動物王国」内見会で動物たちと戯れる畑正憲氏(中央、2004年7月27日撮影)
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 「ムツゴロウ」こと作家の畑正憲(はた・まさのり)さんが4月5日、心筋梗塞のため死去した。87歳。福岡県出身。北海道の自宅で倒れ、搬送先の同中標津町の病院で死去した。ムツゴロウさんは、亡くなる10日前までYouTubeを投稿し、元気な姿を見せていた。

 「ムツゴロウの656」というタイトルでYouTube、インスタグラムを運営。「ムツ牧場」の経営に携わっていた愛娘の明日美さんが、SNSを投稿していた。

 明日美さんが「ムツさんの頭の中の引きだしに数知れず眠っているそういったお話たちを残したい!そしてできればみなさんにもお届けしたいという思いを抱きました」という思いから解説したチャンネル。「ムツゴロウの656」というタイトルは「ムツさん案です」といい、「656のお話たちが飛び出してくる予定です。乗った動物も 馬 ラクダ ダチョウ 象 ヒグマ シマウマ 数知れず。地球を何周をするほど旅をして。そんなムツさん、ムツゴロウさんからどんな話が飛び出してくるのかどうぞお楽しみに!」と呼びかけている。

 10日前に公開された動画では、畑さんが女性マッシャー(犬ぞりの操縦者)、スーザン・ブッチャー氏の元を訪れた際の出来事を語る畑さんの姿が映されている。インスタグラムには、笑顔の畑さんの写真も公開された。

 この投稿には「ムツゴロウさん沢山の動物の事を教えて頂きありがとうございました」「ムツゴロウさん、今まで本当にありがとうございました。心よりお悼みいたします」「もっともっと、お話お聞きしたかったです。ご冥福をお祈りいたします」「子供の頃ムツゴロウ王国で働くのが夢でした ご冥福をお祈りします」「ムツゴロウさん、子供だった私に動物の素晴らしさを教えてくださってありがとうございました」と、追悼するコメントが続々と寄せられている。

 ムツゴロウ動物王国の公式HPによると、畑さんは1935年4月17日福岡市生まれで、54年に東京大学入学 。68年に学習研究社映画局を退社し、本格的な著作活動に入った。71年に北海道厚岸郡の無人島に熊や馬を連れて移住。翌年、浜中町に移って「動物王国」を建国した。77年に「第25回菊池寛賞」を受賞。著書は「畑正憲作品集」「ムツゴロウの青春記」「ムツゴロウの動物交際術」など多数ある。

 大人気となったテレビシリーズ「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」は80年にスタート。北海道で動物王国を作った畑正憲氏と動物との交流をドキュメント風に追った番組で、2001年3月まで20年間シリーズが放送され、30%を超える視聴率を記録するなど人気を博した。

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