ムツゴロウさんテレビ界に大きな功績 動物バラエティー番組の開拓者 ドキュメンタリー要素見せた

[ 2023年4月6日 12:35 ]

ライオンに指を噛まれた畑正憲氏(2000年6月27日撮影)
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 「ムツゴロウ」こと作家の畑正憲(はた・まさのり)さんが4月5日、心筋梗塞のため死去した。87歳。福岡県出身。

 「ムツゴロウ」の名を全国にしたのは、大人気となったフジテレビの「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」シリーズ。北海道で動物王国を作った畑さんと動物との共同生活を追った番組で1980年にスタート。2001年3月まで20年間シリーズが放送され、30%を超える視聴率を記録するなど人気を博した。

 テレビ関係者は「今は動物との共同生活を追う番組が多数あるが、その草分け的存在だったのはムツゴロウさんの番組。動物へのあふれる愛情はお茶の間に画面を通して伝わり、大人気となった。そうした交流がたくさんの視聴者の心をとらえるのは今でも変わらず、色あせないレジェンド番組として多くの人の記憶に残っている。動物バラエティー番組の開拓者だったといえる」と話している。

 たとえ、ライオンに指をかまれても動物を責めることなく、「ようし、よし」とスキンシップを図って距離を縮めていった畑さんの姿はテレビ界に大きな功績を残した。

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