4月期「ラストマン」王林、TBS日曜劇場でドラマ初挑戦「どうして私？」バトラー役　福山＆大泉と共演

4月23日スタートの日曜劇場「ラストマン―全盲の捜査官―」でドラマ初出演、女優業に初挑戦する王林。ホテルのバトラー役を演じる（C）TBS
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　青森県出身・在住、津軽弁トークで人気のタレント・王林（24）が今月23日スタートのTBS日曜劇場「ラストマン―全盲の捜査官―」（日曜後9・00）で女優業に初挑戦することが決定し6日、発表された。ドラマ初出演作がいきなり同局看板枠にして、福山雅治（54）＆大泉洋（50）の13年ぶりドラマ共演が実現した話題作。主人公のFBI（米連邦捜査局）特別捜査官・皆実（みなみ）広見（福山）が来日中に滞在するホテルのバトラー（専属の客室係）・難波望海（なんば・のぞみ）役を演じる。女優デビューに、王林は「どうして私なの？」と心配しながらも「本当に実在するのか？」と思っていた福山と「本当に尊敬する人」という大泉との共演に大喜びしている。

　脚本は「僕のヤバイ妻」などを手掛けたサスペンス・ミステリーの名手・黒岩勉氏。日曜劇場でも「グランメゾン東京」「TOKYO　MER～走る緊急救命室～」「マイファミリー」などのヒット作を生んできた。

　福山と大泉のドラマ共演は2010年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」以来。今回は、過去のある事故を機に両目の視力を失っているものの、分析力・嗅覚・触覚で事件を解決に導き、最後の切り札として“ラストマン”と呼ばれるFBI特別捜査官・皆実広見役を福山、皆実のアテンドを命じられた警察庁人材交流企画室の室長・護道（ごどう）心太朗役を大泉が演じる。皆実は人たらしな性格。対照的に、心太朗は人付き合いが不得手。並々ならぬ正義感があり、犯人逮捕のためなら手段を選ばない。福山＆大泉の凸凹バディが注目される。

　王林はリーダーも務めた女性ローカルアイドルグループ「りんご娘」を22年3月に卒業し、同年4月からソロ活動を開始。バラエティー番組のレギュラーや1メートル70の高身長を生かしたモデルとしても活躍しているが、今回、女優業に初挑戦。新境地を開く。

　王林が演じる「バトラー」は執事とも訳される専属の客室係。天真爛漫な望海は、心太朗の塩対応にもめげない強心臓を持ち、細やかな気配りで日本における皆実の暮らしを支える。ホテルのスイートルームで繰り広げられる皆実と望海のやり取りは、捜査中の緊迫した雰囲気とは正反対の和やかな時間になる。

　ドラマ初挑戦に、王林は「『どうして私なの？』と。光栄だなという気持ちの何倍も『大丈夫なのか？』という心配はありました」と率直な心境。バトラー役は「難しいです。立ち方も飲み物の注ぎ方も一つ一つの所作が全部決まっていて、監修の方に教えていただきながらなので、演技の余裕もなく…」と苦戦しているが「『バトラーとして、これから私は生きていくんだ！』というふうに思ってしまうくらい、バトラーとしての正しい動きを教えていただきながら頑張っています」と前を向く。

　福山との共演は「バラエティーのイメージもないですし『本当に実在するのか？』って思っていました。けれど、今回、目の前にしてみると、やはりカッコいい！現場では（福山の出身の）長崎と青森のトークをさせていただいたりと、凄く歩み寄ってくださいます。親しみやすく、こんなに気遣って話していただけてうれしいです」。大泉についても「私は青森にある自分の事務所の社長から『おまえは大泉洋になるんだ！』と小さい頃からずっと言われ続けていたのもあって、本当に尊敬する人」と明かし「こうやって凄い方々と一緒に時間を過ごせているのがうれしいです」と感激している。

　自身の登場シーンは「特に人間味があふれるシーンが多くて、クスクス笑わないように毎回気をつけながら演技しています。それと同時に、物語がその後どうなっていくんだろうっていう気になる会話がいっぱいあって…。私はホテルの部屋にしか登場しないので、そこでの皆さんしか知らないんです。外で頑張っている皆さんを、ドラマを見て確かめられるのを楽しみにしています！」とした。

　編成プロデュースの東仲恵吾氏は「王林さんのチャーミングでクールなところがとても魅力的だと思い、難波役をお願いしました」と起用理由を説明。「ドラマ初出演ということで、最初にお会いした時に本読みをしましたが、その時は緊張されていて台詞も辿々しかったのですが、撮影では堂々とした演技を披露してくれました。王林さんが出てくるホテルのスイートルームは福山さん、大泉さんの丁々発止でアドリブも出てくるのですが、そこに臆することなく王林さんらしさ全開で演じてくれています。想像つかない化学反応を起こした、楽しめるシーンになっております。是非とも、お楽しみください」とアピールしている。