【王将戦第6局前夜祭】藤井王将「とても意外」な佐賀初対局 羽生九段「将棋の世界は…」コロナ3年に思い

[ 2023年3月10日 19:03 ]

<第72期王将戦第6局・前日>前夜祭に臨む藤井王将
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 将棋の藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=に羽生善治九段(52)が挑戦する第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負第6局(佐賀県上峰町「大幸園」)の前夜祭が10日、町内の温泉総合施設「卑弥呼の湯」で行われた。

 会場に姿を現すと、盛大な拍手で迎えられた両者。佐賀県での対局が今回初めてだという藤井は「昨年の祝賀会なども含めて温かく迎え入れてもらっていただけに、今回初めてということがとても意外。地元の方を初め、多くの方に注目してもらえる対局になるよう、集中して臨みたい」と意気込んだ。

 対する羽生は「ここ3年、コロナ禍ということでリアルな催しが難しかったけど、少しずつ元の状態に戻りつつある。皆様によって将棋の世界は支えられているんだな、と感じます」と会場を見渡す。「明日からの第6戦。大変な状況ですが、そういう中でも楽しんで自分らしい将棋を指せるように一生懸命頑張りたい」と力を込めた。

 史上最年少5冠の若武者と永世7冠の資格を持つレジェンドによる世紀の対決。2勝2敗の両者タイで迎えた第5局は、大激戦の果てに終盤戦で勝負強さを見せつけた藤井が勝利し、タイトル防衛に王手。対局直前に藤井がお茶をこぼすハプニングも話題になった。

 ここまで先手番が白星を挙げ続けている第72期王将戦7番勝負。ジンクス通り今局先手番の羽生が勝ち最終決戦に臨むのか、はたまた覆して藤井が王将位を守り抜くのか。注目の対決が明日に迫っている。

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