西川のりお M-1覇者も刺さる漫才論熱弁「今の漫才は受験勉強」「人生が出るオンリーな漫才をせな」

[ 2023年3月10日 13:27 ]

西川のりお
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 漫才コンビ「西川のりお・上方よしお」の西川のりお(71)が9日深夜放送のABCテレビ「やすとものいたって真剣です」に出演。後輩で、「M-1グランプリ2016」王者のお笑いコンビ「銀シャリ」鰻和弘(39)の心に刺さる漫才論を展開した。

 鰻から、後輩に“第二の西川のりお”的存在はいるかと問われ、「いないな。明石家さんまみたいな後輩もおらん。この年齢で(お笑いを)できてるのは、俺は俺しかいてないからや。オンリーにならんと芸人は残らへん」と返した。「銀シャリの漫才は真面目やな。鰻の世界を作ったらええ。自分の型を持て。ダウンタウンの松本は空気持ってるやん。ええも悪いもない、松本の世界やねん。独特な雰囲気になる」と評した。

 賞レース戴冠からブレークを目指す若手が多い現在、「今の漫才は受験勉強みたいになってる」と分析し、「違うねん。漫才は劣等生も落第生もアリなんや」と語った。「落第生には落第生の漫才がある。勝った負けたじゃないねん。漫才には人生が出る。人生は人さまざまで、だからその人の個性で二つとない型ができる。鰻には鰻の人生しかない。鰻の人生が出るような漫才をせなあかん」と熱血指導。「ほんまそうですね」としみじみ答える鰻に、「鰻さんとこの漫才独特の味あるな、と。おでんで言うたらダシがしみ込んだやつや」と例えた。「まだしみ込んでないですかね」と聞かれ、「大根まだかたいな」と笑った。

 トークを終え、鰻は「かっこいいっすね。自分も71歳であれぐらい元気でやりたい。尊敬します。いろんな経験されて売れきった人。言葉の重みが全然違いました」と語り、心新たにしていた。

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2023年3月10日のニュース