【日本アカデミー賞】安藤サクラが最優秀助演女優賞 子育てと撮影で悩み引退を考えるも「私は現場が好き」

[ 2023年3月10日 21:57 ]

最優秀助演女優賞を受賞し、スピーチする安藤サクラ(代表撮影)
Photo By 代表撮影

 日本映画界の祭典「第46回日本アカデミー賞」の授賞式が11日、東京都内のホテルで行われ、最優秀助演女優賞は「ある男」(石川慶監督)の安藤サクラ(37)が受賞した。

 芥川賞作家・平野啓一郎氏の同名小説が原作のヒューマンミステリー。妻夫木聡が主演で、死んだ夫の身元調査という奇妙な依頼を受けた弁護士が真実に迫る物語。安藤は亡くなった夫の身元調査を依頼する谷口里枝を演じた。

 4年ぶりの映画出演で受賞した安藤は「子育てと映画の撮影をうまく両立できないと感じていて」妻夫木に、この作品が最後の映画出演になると吐露したことも。だが「押しつぶされそうになったこともあったけれど、私は現場が好きだとはっきり分かった」と歓喜の涙を流した。

 また、名前を呼ばれた後「今ここでお話させていただいた時に、自分が辞めようと思っていたことが、こんな形でブッキーからバラされるとは思っていなくて、自分が情けなくて、かっこ悪いなあと思って壇上にいたので。なんか、それで受賞させていただいて涙が出てしまいました。」と語り「私にとって、子育てと撮影は今のところうまくできない。悩みつつ、その都度家族で会議しながら、皆で協力しあって、頑張って現場に戻れたらいいたと思います」ときっぱり。助演男優賞を受賞し、会場にいた夫で俳優の柄本佑も拍手をしていた。

 放送した日本テレビの番組ナビゲーターを務めた同局の水卜麻美アナウンサーも「誰もが共感させてもらえる。あこがれる~」ともらい泣きしていた。

 ほかには「月の満ち欠け」の有村架純、「ハケンアニメ!」の尾野真千子、「ある男」「キングダム2 遥かなる大地へ」の清野菜名、「母性」の永野芽郁、「“それ”がいる森」松本穂香が優秀助演女優賞を受賞、最優秀助演女優賞の候補となっていた。

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