【王将戦第6局】王手の藤井王将、追う羽生九段…大一番へ対局場検分 1番の難点は…大きな窓

[ 2023年3月10日 17:25 ]

対局場検分に臨む藤井王将(右)と羽生九段(撮影・河野 光希)
Photo By スポニチ

 将棋の藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=に羽生善治九段(52)が挑戦する第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負の第6局が佐賀県三養基郡で11日から始まるのを前にした10日、対局場検分が行われた。

 定刻の午後4時15分より10分ほど遅れ、検分がスタート。立会人の深浦康市九段(51)が「肌寒い、暑いはありますか?」と問われた両対局者は、ともに「このままで結構です」と回答した。1番の難点は、藤井の背にある大きな窓。障子を開けた場合、羽生側からは美しい山の景色が一望できるが、藤井の後頭部に日光が直接当たる形に。深浦は「羽生先生は開けたそうですが、藤井先生はちょっと嫌そう。その辺りの調整が少し難しいですが…とりあえず朝日の入る午前は閉めて、午後は開けてみることになりました」と明かした。

 史上最年少5冠の若武者と永世7冠の資格を持つレジェンドによる世紀の対決。2勝2敗の両者タイで迎えた第5局は、大激戦の果てに終盤戦で勝負強さを見せつけた藤井が勝利し、タイトル防衛に王手。対局直前に藤井がお茶をこぼすハプニングも話題になった。

 ここまで先手番が白星を挙げ続けている第72期王将戦7番勝負。ジンクス通り今局先手番の羽生が勝ち最終決戦に臨むのか、はたまた覆して藤井が王将位を守り抜くのか。注目の対決が明日に迫っている。

続きを表示

この記事のフォト

2023年3月10日のニュース