MBS・高井美紀アナ死去　朝のラジオで松井愛アナが涙声で報告「まだ現実のことと受け止められない」

MBS・高井美紀アナウンサー（MBS公式サイトより）

　毎日放送（MBS）の松井愛アナウンサー（52）が3日、パーソナリティーを務めるMBSラジオ「松井愛のすこ～し愛して」（月～金曜前10・30）に出演。前日に同局から死去していたことが発表された先輩アナウンサーの高井美紀さんについて、涙ながらに思いを語った。

　番組冒頭で「ここで少しお話をさせてください」と自ら切り出した松井アナは「一部報道にもありましたように、私たちアナウンサーの仲間、高井美紀さんが亡くなりました。これは事実です。とても悲しいです。まだ現実のことと受け止められないでいます」と語った。

　さらに「でも」と言葉を続けようとすると、途端に涙声に変わり、その後「きょうも、そしてこれからも私たちMBSアナウンサーは今までと変わらずマイクの前でしゃべり続けます。伝え続けます。今後ともどうぞよろしくお願いします」と涙をこらえながら誓った。

　そして「今日は節分です。明日は立春。暦の上では、もう春です。今日の一曲は仲間のためにもこちらを選びました。一緒に聞いてください。森山直太朗さん『さくら（独唱）』」と、高井さんに捧げる曲をピックアップ。その後は悲しみを堪えて、番組を進行した。

　MBSは2日、高井美紀アナウンサーが先月25日に55歳で死去したことを発表。通夜、葬儀は近親者で執り行われたという。高井アナウンサーは兵庫県出身。神戸女学院大を卒業し1990年、同局に入社。「MBSナウ」、後継番組「VOICE」と、長年にわたりニュース番組のキャスターを務めた。また、15年からは、民放最古のレギュラー番組とされる「皇室アルバム」のナレーションを担当。英語にもたけ、上品で落ち着いた語り口、硬軟自在の対応力で抜群の信頼を誇っていた。