谷原章介 “ルフィ”らによる事件に関連し「特殊詐欺に合うような法律をつくるっていう考え方も」

[ 2023年2月3日 09:22 ]

谷原章介
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 俳優の谷原章介(50)が3日、MCを務めるフジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。関東を中心に各地で相次ぐ広域強盗事件について言及した。

 事件では「ルフィ」「キム」などと呼ばれる指示役が匿名性の高い通信アプリ「テレグラム」を使うなどして実行役にメッセージを送っていた。警察当局は、フィリピンで2019年に36人が拘束された特殊詐欺事件に絡み、現地の入管施設で拘束されている渡辺優樹容疑者(38)ら4人の強制送還を要請している。4人にルフィやキムが含まれるとみられている。両政府は来週にも4人を一斉送還する方向で調整していたが、一部容疑者がフィリピンで刑事裁判の被告となっていることが障害になっている。

 日本人4人の容疑者は、19年の特殊詐欺事件に絡む窃盗の疑いでの逮捕状が出ている形で、谷原は「僕が疑問に思うのは、これ10年以下の懲役、または50万円の罰金ということ、普通の窃盗罪と変わらないんですよね、罪の重さとして窃盗扱いですから。なんか被害額60億円、数多くの高齢者の皆さんが巻き込まれてお金を取られている現状と照らし合わせて、なんか理解ができないんですけど、罪の重さとして」と言い、「分担されていて、だます人、電話かける人、そしてお金を引き出す人。お金を引き出す人は窃盗扱いになるから10年以下、50万円以下(の罰金)ということになると思うんですけれども、これ1つのグループ、組織として動いてるから特殊詐欺と呼ばれているわけじゃないですか。何か特殊詐欺に合うような法律をつくるっていう考え方もあるんですかねえ」と自身の思いを話した。

 令和3年版犯罪白書によると、特殊詐欺グループの構成は、主犯・指示役が9・7%、かけ子が28・1%、犯行準備役が15・8%、受け子・出し子が46・4%。特殊詐欺には、詐欺罪だけでなく、恐喝罪や窃盗罪が成立する場合もある。高齢者が被害者であることが多く、被害額も高額な場合が多いため、有罪判決を受けた場合には、組織の末端である受け子・出し子であっても懲役2~5年の実刑判決を言い渡される可能性がある。

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2023年2月3日のニュース