頭脳警察・PANTA 重度肺炎で緊急入院 鮎川誠さん“追悼”ライブ中止 2019年に肺がんと診断

[ 2023年2月3日 18:29 ]

「頭脳警察」ボーカルのPANTA(頭脳警察公式サイトから)
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 ロックバンド「頭脳警察」のボーカル、ギターを務めるPANTA(72)が1日に重度の肺炎で緊急搬送、入院していたことが3日、明らかになった。同日、公式ツイッターで発表された。

 「この度、PANTAの体調急変による2月6日渋谷duo MUSIC EXCHANGEでの頭腦警察公演中止と病状に関するご報告をいたします」と公演中止を発表。理由として「PANTAが緊急入院したため、中止となりました。本来、シーナ&ロケッツとの対バンとして組まれた企画でした」とし、1月29日に膵臓(すいぞう)がんのため亡くなったギタリストでミュージシャン・鮎川誠さんのロックバンド「シーナ&ロケッツ」と対バンが予定されていたという。

 PANTAは鮎川さんの訃報に追悼のコメントを発表。「訃報に接し、返す返すも予定されていた2月6日の『シーナ&ロケッツ』とのジョイントライブができなかったことが悔しくてならない。自分が汗止めにとヘアバンドをしたときに、『ロックやなか!』と苦言を呈した鮎川誠。夏だろうと暑かろうと革ジャンを脱がなかった鮎川誠。そんな彼が、いとおしくてならない。ロックンロール一筋に走り抜いた鮎川誠。その生きざまにふさわしい弔いライブとして2月6日は騒がしくねぎらってあげたいと思う」とライブの決行を宣言していた。

 対バンは「頭脳警察」のワンマンに切り替えて実施される予定だったが、「1日に体調が急変。緊急搬送のうえ、入院となりました。医師の診断の結果、重症の肺炎と判明。本人は6日のライブ決行を切望しておりましたが医師よりドクターストップがかかりました」と断腸の思いで中止を決断した経緯が記載された。

 公式ツイッターによると、PANTAは2021年9月に体調を崩し、精密検査の上、肺がんと診断されていたという。「その後、病名は伏せて長期療養を続け、昨年6月には病状も安定、ステージに復帰しました。しかし未だ完全な状態ではなく今後も療養が必要です」と報告。

 「現状、最善の状態を提供くだっている医療機関の皆様のご協力により治療に専念しております。一日も早く活動を再開できるよう、当面は治療に専念させていただきたく何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。また、完全復帰をご期待し応援されていたファンの皆様、今回の公演を成功させるべくご尽力をいただいていた関係者の皆様に大変ご迷惑おかけいたしますことを心よりお詫び申し上げます。今後の病状、活動につきましては、PANTA頭脳警察オフィシャルサイト・SNSで発表させていただきます」とした。

 PANTAは関東学院大在学中の1969年に頭脳警察を結成。過激なパフォーマンスや楽曲で注目を集め、以降解散と再結成を繰り返しながら19年に結成50年を迎えた。ソロとしては1989年に沢田研二、荻野目洋子やチェッカーズなどに楽曲を提供したことで知られる。

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