【トニセン一問一答】井ノ原「14年前と何も変わらない空気感 遊びながら楽しみながらつくれた」

[ 2023年2月3日 04:00 ]

アンコールでパフォーマンスする(左から)安嶋秀生、長野博、川崎皇輝、猪狩蒼弥、松尾龍、坂本昌行、林蓮音、橋本涼、本高克樹、ヴァサイェガ渉、井ノ原快彦、中村嶺亜、北川拓実(撮影・藤山 由理)
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 ――14年ぶりのライブはいかがですか?

 坂本「14年ぶりということでほぼ休止したような状態ですよね(笑い)。ですが、改めてという雰囲気が久しぶりという雰囲気か一切なく、14年前と何も変わらない空気感で物事が進み稽古からただただ遊びながら楽しみながらつくれた」

 井ノ原「大いに楽しみながら作ってきた。皆さんにも楽しんでいただきたい」

 長野「今回ビルボード(ライブレストラン)では初めてやらせていただく。お客さんとの距離も今までにないぐらい近く、新鮮で刺激を受けてます。ホールはビルボードとは違う演出になります。ある意味2つ(のライブを)つくってる感じ。多分同じ曲、同じアレンジでも歌い方ちょっと変わってくるのでは」

 ――以前と比較して同じところは?
 井ノ原「初めてのトニセンのコンサートで映像を使った。当時コンサートと映像っていうのを掛け合わせるってことはあんまりなく、予算にも映像が入っていない時代だった。カメラだけ借りられるってなってそれでじゃあ自分たちでつくって、照明もやろうとかやってた時代があった。今回もまたやるんですか?みたいな空気で。20年前もそれやってますよとか言われました」

 長野「手作りで映像やってたんで、今回、映像のスケジュールとかすごい綺麗に出してもらうと“こんなに組んでくれてるんだ!”と。“スタジオ取ってます”と言われて“スタジオいらないんじゃないかな?”みたいにキャンセルしてもらった」

 井ノ原「その分違う方にお金を回してみたいな。昔から僕らの精神というか、ジャニーズの精神は、知恵を使うっていうのは根底にある。どうしたらいいだろうって、限られた中での縛りを楽しむことはある」

 長野「スタジオはいらないと、そっちでごねるという(笑い)」
 井ノ原「気遣ってくれるんですよ。気づかないうちにベテラン扱いされちゃうから」

 坂本「他愛もない会話から生まれる演出がどんどん作品になっていくのが僕らのライブな中、すごく時間とお金をかけていただければいただくほど、こっちのプレッシャーが大きくなるので(笑い)」

 ――社長となった井ノ原さんの変化は?
 長野「多分いろんな相談とか案件が来てると思うので、ラインとか凄いスピードで返してる。いろいろ多分何か投げかけられてるんだろうなと。リハーサルをしてるときも、ちょっと行ってくるとかある。多分、忙しいのはもちろんですけども、常に頭働かしてるんだろうなと感じます」

 坂本「正直応援したい気持ちが100あったら、やっぱり心配という気持ちも100ある。僕らができることは、一息つける場所をしっかり守っておくことしかできない。見守ってる状態」

 井ノ原「めちゃくちゃありがたい。もう本当に心休まる場所を作ってくれる。今まで以上に、コンサート以外の3人のあれこれも“じゃあ俺やっとくこれやってくよ”とか、“先進めておくね”とやってくれたりする。ありがたいなと。Jr.の4人組「SpeciaL」が出ることになったのれも途中で坂本くんが“俺たちも少年隊の背中を見て育ったんだから、出てもらったらどう?”って言ってくれた。長野くんも賛成してくれた。すごく寛大にどんどん背中を押してくれてる感じがします」

 ――Jr.が飛び入り参加するそうですが。
 井ノ原「高齢化してるんですよ、トニセンの場合。若い子たちが入ってくるとまた活性するので(笑い)。今後オーディションだったりで小さい子がどんどん入ってくる。V6のときのコンサートで予定してないのに200人ぐらい子供たちが出てくることがあって、ジャニーさんがオーディションやってた。多分、上手い下手じゃない何かを見てたんだろうなと思うんで。そういう子たちもどんどん出していきたい」

 ――坂本さんは今日参加するJr.の最年少とは39歳差。
 坂本「下手すれば孫。同じステージにその子と一緒に立てるのがうれしい。何十年前だったらありえない」

 井ノ原「上がいなかったから、そこまで。少年隊も10個上とか5とかでしょ?」

 坂本「うん。逆にこんな機会ないって本当だよね。ありがたい」 井ノ原「心機一転こういうことやってますからそれが何かまたトニセンのライブにこういうふうに反映してくるんだなっていうふうに思ってくれたら嬉しい。出ると思ってなかったJr.もいる。『HiHi Jets』の猪狩(蒼弥)は“派手な服着てくる”とか言うから“やめろ”って言って。“普通でいいんだって”って(笑い)」

 ――プレイングマネージャー、大変じゃないですか?
 井ノ原「10代の子たちにこんなに囲まれることが今までなかったので、かなりハートと体はエネルギッシュ」

 ――長野さんはトニセンにしかできないフライングをやられるそうですが。
 長野「どこでそんなうわさを?(笑い)そうですね、最新鋭の技術を駆使しながら飛ばさせていただきます。そういうテイストはもう初めてのライブからやってきてるので、今回も受け入れられるかは別として、ファンの皆さんに見ていただこうかなと」

 ――新曲は竹内まりやさんが作詞作曲をした「恋はこれから」。
 井ノ原「竹内まりやさんは、僕らはちゃんとお仕事したことがなかった。僕は本当に子供の頃から家にはいつもまりやさんの曲がかかってたぐらい大好き。お願いしたら、僕らの曲トニセンもV6もカミセンも含めて400曲ぐらい全部聞いて、作ってくださった」

 ――真心ブラザーズのYO―KINGさん作詞作曲の「君の笑顔につられて」も同時配信ですが。
 井ノ原「WAになっておどろうみたいな、普遍的な歌を新しく作れたらいいなと話していた。僕ら3人のまた門出ということでぜひ力を貸してくださいということで、やっていただきました」

 ――さらに25年ぶりのオリジナルアルバムの発売も発表となりますが。
 井ノ原「25年ぶりなの!?うそ。ええー。それ凄いね!」

 長野「本人が驚いてます。全く気付いてなかった」

 井ノ原「やっぱり配信が続いて、僕ら世代のファンの人たちもいるから。物がほしい方も居るじゃないですか、僕らもそうなんですけど。同時に配信は、これからの時代に向けてのやつも一緒に慣れていきましょうよって意味があったんですよね。新しいことやってみましょう、ややこしいけどって。その中でも物が欲しいよねっていうのはあると思うので、ちゃんと今日お伝えできてうれしい」

 ――カミセンの方々とは連絡は取られている?
 坂本「舞台などでずっと忙しくて連絡してないですね」

 井ノ原「ずっと舞台ですもんね」

 坂本「何をやってるかヤフーニュースなどで見て、チェックしてます」

 井ノ原「僕はちょいちょい電話とかはしてます。たわいのない話ですが。(三宅)健は会ったかな。岡田(准一)は電話した。でもなんかもう本当、解散したって感じもなくどうせ会えるからぐらいに思っている感じですかね」

 長野「全然連絡はとってないです。マッサージ行った時に健に偶然会いました」

 ――トニセンを継続した事への思い、トニセンへの思いは?
 坂本「(V6が)解散という形になって、トニセンどうしようか話し合いを実はしてなくて。ちゃんとはしてないんですよ」

 井ノ原「そうだね。そうだったね」

 坂本「カミセンはは活動せずにトニセンは活動しますっていうのを(文字で)見て、僕ら活動するんだと。ここで初めてちゃんと知った」

 井ノ原「トニセンはやるんだろうってみんなが思ってたみたい。俺たちもそこまでしっかりどうする?って話をしてないんですけど」

 坂本「やらない理由がなくて」

 井ノ原「2人はミュージカルやってるから歌はずっと歌うんですけど、僕も歌いたいなっていうのは言ってました。1人でやるイメージが全くつかなくて。何かやるならトニセンとやった方はいつまでも少年のような活動ができるなっていうのはあった。もうなんか三宅も歌やったりとかしてるし、岡田も森田(剛)も歌やればいいのにと思う。改めて歌っていいなと思いながら、今もやってます」

 長野「自然な流れでですね」

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