羽生九段 逆転で開幕連勝!118手目・3一竜で「初めて詰む形になると思った」 王将戦挑戦者決定リーグ

[ 2022年10月8日 05:33 ]

糸谷八段との感想戦を行う羽生九段(撮影・木村 揚輔)
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 最終盤の羽生は「うん、うん」と数回軽くうなずきながら糸谷王を即詰みに討ち取った。不利を覚悟していた後半の展開を見事にひっくり返しての逆転勝利。「(118手目の)3一竜でカナ駒が入ることになり、初めて詰む形になると思った」と激闘のポイントを明確な口調で回顧した。

 序盤は前期リーグの広瀬章人八段戦を踏襲。「あの将棋を土台に」と意図を明かした。角を交換し、その大駒を9筋の端攻めに活用。角金交換で飛成を実現させた以降は攻めが停滞して苦しい場面にも追い込まれたものの、ピンチにも全く動ぜず反撃の筋に導いた。

 連勝発進となった羽生は「まだ先がある。一局一局大切に指したい」と表情を引き締めた。藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=との夢対決に向け、一歩一歩前進している。

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