【芸人イチオシ】ソマオ・ミートボール 芸人が面白いと思う芸人 “3分持つスタミナ”付け食べ頃に

[ 2022年10月8日 09:00 ]

ポーズを決めるソマオ・ミートボール
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 「私、なにノガレなに美?」のネタで話題のソマオ・ミートボール(24)。記憶を失くして名前を思い出せないダレノガレ明美(32)の歌ネタで、ダレノガレ自身も「めちゃくちゃ面白い」と即公認。ネットや芸人たちの間でジワジワと支持を集めている。

 関西では年末恒例のネタ番組「オールザッツ漫才」の8月に放送されたゴールデンSPで準優勝。過去にメモに走り書きしていた「なにノガレ」をぶっつけ本番で放り込んだらバカウケした。同番組で優勝歴のある藤崎マーケットのトキ(37)から「ナイス!よかったな!」と声を掛けられるなど先輩芸人にもイチオシされている。

 「会ったことのない先輩芸人さんばかりだったのに盛り上げてくれたおかげでネタも飛ばずにやり切れた。経験もないし、先輩がいなければこれだけの反響はなかったと思う」。
 芸歴6年目のピン芸人。お笑いだけで食べていくのはまだまだ厳しく収入がゼロの月もあるという。高校時代のアルバイト先に寿司屋を選ぶほどの寿司好きだが「一番好きな食べ物を断てば頑張れるだろう」と一念発起。ゲン担ぎで1年前に封印した。

 オールザッツを機にTikTokのフォロワー数は1万人も増加。音楽フェスに人気芸人たちと登壇し、テレビ番組ではニューヨーク屋敷裕政(36)のオススメ芸人としても紹介された。ついには先月、よしもと漫才劇場所属にもなった。ネタバトルを勝ち上がって6年越しで手にした劇場メンバー入り。同時に寿司を解禁し、先輩にご馳走してもらって極上の味とよろこびを噛みしめた。
 
 実は順風満帆に見えるソマオにも弱点はある。それはネタ時間だ。賞レースは3分が基本で、ソマオが得意とする一発ギャグは1分にも満たない。戦える時間はウルトラマンよりも短い。

 「1分ルールなら勝てるけど、3分は持て余しちゃう。3分ネタやギャグを混ぜたコントもあるけどあんまりウケない」。6年間毎日作り続けたギャグの数は2000個以上。これをいかに組み合わせるかが腕の見せ所だ。
 お笑い界には「芸人が面白いと思う芸人はいつか絶対に売れる」という格言がある。「追い風は止まることは分かっているけれど、行けるところまで行きたいですね」。ちなみに好物は寒ブリだ。ソマオも出世魚になれるか! 3分持つスタミナを付けた時、ソマオ・ミートボールは食べ頃になる。

 ◇ソマオ・ミートボール 1997年(平9)12月19日生まれ、京都府京丹後市出身の24歳。NSC大阪に39期として入学。20年からピン芸人として活動。趣味は筋トレ、ダーツ、ギャグ。血液型O型。

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