谷川17世名人 高槻将棋ライナーお披露目式に出席 会館移転でバス停名も「関西将棋会館前」に?

[ 2022年8月1日 14:15 ]

高槻将棋ライナーのお披露目式に出席した(右から)谷川浩司十七世名人、連盟専務理事の脇謙二九段、女流棋士会副会長の村田智穂女流二段
Photo By スポニチ

 将棋の谷川浩司17世名人(60)が1日、大阪府高槻市で、市営バスの車内外を将棋一色にラッピングした高槻将棋ライナーのお披露目式に出席した。同日から運行開始。現在大阪市福島区にある関西将棋会館は24年、同市へ移転することが決まっている。

 「若い棋士が高槻への引っ越しを考えている。環境、交通も素晴らしいと伝えたい」

 安満遺跡公園での式典であいさつした谷川は、より良い対局、研究環境を求める若手の動向を紹介した。連盟の創立100周年事業として立ち上がった、東西将棋会館建設委員会の副委員長(関西統括)を務める。車外に施されたラッピングでは、自身や藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含めて5冠=ら5人が「新たな将棋の聖地に」とのコピーと共に大写し。車内では、つり革部分で囲いの駒の配置が勉強でき、「実際に見学して、色々工夫されてあることが分かった」と移転へ向けた同市の熱の入れように驚いた。

 会館の建設予定地は現在市バスの滞留所として活用され、予定地前のバス停名は「JR高槻駅西」。同市によれば、完成に合わせて「関西将棋会館前」とする計画もあり、「もしそうなって、市民のみなさんに親しみを感じてもらえれば」と谷川は期待した。

 ○…谷川が移転を予定する24年の将棋界を展望した。全8冠中、現在5冠を占める藤井。過去9度決着したタイトル戦で1度も敗退がない事実にまず驚きを示し、「驚異的で、誰が最初にタイトル戦で勝つのかに注目している」と指摘。「5冠が増えることはあっても減っていることは考えにくい」との見方も示しつつ、自身が持つ21歳2カ月の最年少名人の記録が来年藤井に破られる可能性についても「見守るしかないです」と静観の構えだ。

続きを表示

この記事のフォト

2022年8月1日のニュース