若新雄純氏 政府の新型コロナ運用見直し固辞に疑問「妥当性が説明されないとおかしい」

[ 2022年7月29日 17:28 ]

東京駅前
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 慶大特任准教授でプロデューサーの若新雄純氏が29日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)にコメンテーターとして生出演し、政府の新型コロナウイルス対策と方向性についてコメントした。

 政府は新型コロナの感染症法の分類見直しについて、現時点では行わない方針を示している。現状の2類相当では、治療費等は公費負担になるが、患者の全件把握が義務づけられており、保健所や医療機関への業務ひっ迫が問題視されている。オミクロン株の感染者の99%は軽症か無症状というデータもあり、実情とかみ合わない法体制が浮き彫りになっている。

 若新氏は「かなり早い段階から、状況を見て感染症の指定レベルを下げていきながら、受け入れる病院を増やすとか、日常生活で共存できるようにしていこうという議論があったと記憶しています、だいぶ前から」と指摘。その上で、「現時点では急に聞かれなくなって、どうしちゃったのか?」と疑問を呈した。

 28日に奈良市で開かれた全国知事会では、知事たちの間から2類相当からの引き下げを求める声が上がった。若新氏は「素人ながらに感染指定レベルを下げろとかそういうのじゃなくて」と前置きしつつも、「下げられないのであれば、一部の病院でしか受け入れられないのであれば、なぜなのか?なぜそういう状況を続けなければいけないのか?妥当性みたいなものが説明されないとおかしい」と疑問を呈した。

 さらに「どんな選択も100点満点はないから、新しい選択をするということに臆していて、今までのやり方を変えないという決断をしているのであれば、政治的な怠慢だったりとか、決定すべき人が決定していないんじゃないかなと思っていて」と懸念した。

 必要なのは、国民の理解を得ることだという。「その辺の説明をきちんとした上で、国民にどういう生活面の協力を求めていくかという話になるのかな」とし、「議論はあるのかもしれないけど、聞かれなくなったのは不思議だなと思います」と首をかしげた。

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2022年7月29日のニュース