立憲民主党から資金提供 ネットメディア「CLP」が調査報告書発表 希望者にクラファン資金返金の方針

[ 2022年7月29日 13:41 ]

「Choose Life Project(CLP)」公式ツイッター

 元TBS記者の佐治洋氏らが立ち上げた動画ニュースサイト「Choose Life Project(CLP)」が29日までに公式サイトを更新し、今年1月に立憲民主党から多額の資金提供を受けていた件について調査報告書を発表した。

 CLPを巡っては今年1月、立民から番組制作費の名目で、広告代理店や制作会社を通じ資金提供を受けていたと、番組出演者らが抗議文を提出。番組側も約1500万円を提供されていたと公式サイト上で発表し、謝罪した。CLPは20年からクラウドファンディングを開始し、市民サポート型の公共メディアを掲げていただけに、中立性を損ないかねない事態だと物議をかもしていた。

 謝罪から半年、外部専門家に調査を依頼していたCLPが調査報告書を発表。「本報告書でのご指摘の通り、私たちが起こした問題は大変不誠実であり、その前提に、致命的な認識の欠如があったと重く受け止めております。当時、任意団体として意思決定する立場にあった佐治、工藤、A氏が、テレビ報道の現場を経験している身でありながら、公党からの資金提供に際し議論を行わなかった事は、倫理上の問題がありました。運営や番組制作において、そのような非常に重要な課題を前にして、その議論をしないという判断の甘さ、緊張感の欠如がありました。スタッフ間の十分なコミュニケーションや外部への相談体制を敷くことができてこなかったことも、要因の一つと考えております。その結果、公党からの資金提供の事実を、視聴者の皆さまや出演者、協力者の皆さまに伝える判断に至らなかった事、また、クラウドファンディングやサポーターとしてのご寄付を呼びかける際にその事実を開示しなかった事は、多くの方の信頼に背く行為だったと思います」と改めて説明。

 クラウドファンディング支援者の中で返金を希望する人には全額返金すること、体制については佐治氏の共同代表辞任のみで当分変更はないこと、CLPサポーターやクラウドファンディング支援者等とのオンライン意見交換会を実施することなどを発表した。

 また、資金提供を受けていた2020年3月から9月のアーカイブを、出演者から「非公開」の希望がない配信については順次再公開すると報告。今後活動の継続、解散については、意見交換会を経て最終的な判断をするとした。

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2022年7月29日のニュース