寺嶋毅教授 政府のBA・5対策強化宣言に「行動制限などの効果は出にくくなっているので、むしろ…」

[ 2022年7月29日 09:47 ]

東京・台場のフジテレビ社屋
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 日本感染症学会専門医で、東京歯科大教授の寺嶋毅氏が政府が29日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)にリモート出演。政府が新型コロナウイルスのオミクロン株の派生型BA・5による感染急拡大を受け、都道府県が独自に発信する「BA・5対策強化宣言」を新たに設ける方針を決めたことに言及した。

 「BA・5対策強化宣言」で、早期のワクチン接種や高齢者の外出自粛を国と都道府県が一体となって呼びかけられるようにする。28日に報告された感染者は23万3100人となり、過去最多を更新した。感染者用の病床使用率が、医療逼迫の目安とされる50%超となった自治体も増加。各地で医療提供体制が安定的に維持できるかどうか厳しい状況に置かれており、政府は宣言の新設で感染者増加に歯止めをかけたい考え。

 MCの谷原章介が「大阪を追従するような政府の判断、どう思われますか?」と聞くと、寺嶋氏は「入院による医療のひっ迫や重症化を防ぐという意味では、高齢者や基礎疾患のある人、その周囲を強化するというのは大切だと思います。ただし行動制限などの効果というのは、なかなか出にくくなっているので、むしろ高齢者施設のサポートを強くするとか、その職員の4回目のワクチン接種を加速するであるとか、あるいは今後、高齢者の家族にも4回目の対象を考慮するとか、そういうことも同時にやっていくことが大事なのかなとも思います」と自身の考えを述べた。

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2022年7月29日のニュース