Juice=Juice稲場愛香 愛にあふれた涙あふれた卒業 また会う日まで「“がんばりまなかん”」

[ 2022年5月30日 23:00 ]

<Juice=Juiceコンサートツアー稲場愛香卒業スペシャル>ステージで目を潤ませる稲場愛香(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

 ハロー!プロジェクトの9人組グループ「Juice=Juice」のサブリーダー稲場愛香(24)の卒業公演が30日、東京・日本武道館で行われた。この日をもってグループを卒業する。全27曲を披露し、約9000人を沸かせた。

 アンコールではピンク色のドレス姿で登場。現メンバーカラーのピンクとカントリー・ガールズ時代のメンバーカラーである赤に染まった会場で「もしも…」をソロ歌唱した。

 稲場はハロプロ研修生を経て2014年にカントリー・ガールズとしてデビュー。持病の治療に専念するためにグループを卒業するも、17年9月に地元の北海道を拠点に活動を再開し、18年6月にJuice=Juiceに加入した。

 「まなかん」の愛称で呼ばれ、「あざとかわいい」キャラクターで人気を集めた。4歳から始めたダンスはハロプロNo・1との呼び声も高く、ダイナミックかつ丁寧なパフォーマンスでファンを魅了。キャラクターを体現したかのような甘い歌声も魅力の1つだ。ステージを重ねるごとに成長を見せてきた。

 また近年は、宮本佳林(23)ら中心メンバーが次々と卒業するグループを精神的支柱として支えた。サブリーダーで盟友の段原瑠々(21)はブログで、「もっと自分のこと考えていいのにって思うくらい、寄り添ってくれる優しい子」とつづっている。稲場を「心の支え」と語るメンバーは多い。ファンの前では「あざとかわいい」に徹する一方、繊細で人の気持ちに敏感な性格。自分の休憩時間を割いて後輩にアドバイスするなど、常にメンバーを気遣い、寄り添った。

 この日のライブはそんな稲場らしい愛にあふれたものだった。ライブ中、何度もメンバーと目を合わせて抱き合った。同じ北海道出身でグループ加入前から稲場を慕う工藤由愛(17)は「こんなにかっこいい先輩が人生初めての先輩で本当に恵まれている」と顔をくしゃくしゃにしながら語り、「胸を張って“稲場さんの後輩なんだよ”って言えるようにいっぱい頑張りたい」と宣言。段原は「たくさんの愛で包んでくれて安心感があった」と感謝した。

 稲場は、手紙でカントリー・ガールズ時代を振り返り、「かけがえのない思い出で、愛おしい日々」と声を詰まらせた。「誰かの力になれたかもしれないと思えたときに、心から喜びを感じることができました。そんな喜びをたくさん感じられた私のアイドル人生は、本当に幸せでした!」と語った。「またみなさんにお会いできる日を楽しみに“がんばりまなかん”していきます」と誓い、別れを告げた。今後はグループを離れ、ソロで活動していく。愛おしく忘れられない思い出を胸に、新たなステージへ今かけ上がる。

続きを表示

この記事のフォト

2022年5月30日のニュース