SKE卒業発表、須田亜香里が示した新アイドル像 ダスノート、I字バランス、写真集“爆死”…

[ 2022年5月30日 20:25 ]

SKE48劇場での公演で卒業を発表した須田亜香里(前列右)
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 SKE48須田亜香里(30)が30日、名古屋市内で行われた劇場公演でグループ卒業を発表した。握手会の女王、総選挙の申し子など、数々の足跡を残した須田のアイドル人生をまとめた。

 ◇握手会 コロナ禍で握手会が開催できなくなるまで、約400人が在籍する48グループでも屈指の握手会の名手だった。顔をファンにできるだけ近づけ、2人だけの世界へ引き込む“釣りっぷり”。持ち時間は1人約10秒とされるが、“はがし”のスタッフが来てもその手を離さず、逆に強く握って引き留める。そのテクニックでファンを魅了した。バラエティー番組で何度も実践しては、芸能人たちもとりこにしていった。また、ノートにファンとの交流を詳細につづっており、ファンからは名前と人気漫画「デスノート」をもじった「ダスノート」と呼ばれた。

 ◇選抜総選挙 過去10回のうち、加入前の第1回(09年)から9年連続で参加。11年から8年連続でランクインした。13年はほぼノーマークの存在ながら、16位の選抜入り。大島優子、板野友美、篠田麻里子、高橋みなみ、小嶋陽菜ら超選抜メンバーたちとともに人気曲「恋するフォーチュンクッキー」の選抜を射止めた。総選挙に熱いSKE48の中でも、2強だった松井珠理奈、松井玲奈に負けない強さを誇った。16年には7位、17年は6位、18年は2位と、3年連続で神セブン入りした。

 ◇大出世 正規メンバー昇格時、劇場公演での立ち位置は、3列目の右端。舞台袖のカーテンや、有料配信の中継では見切れることもあった。当時は公演以外の“外仕事”が少なく、連日のように劇場に出演する鉄人ぶりで、スキルを磨いていった。10年11月発売のシングル「1!2!3!4!ヨロシク!」で初選抜入り。以後、グループの全シングルで選抜入りし、20年1月発売の「ソーユートコあるよね?」では初のセンターに。見切れポジションからの大出世だった。

 ◇四天王 須田はグループ3期生。同期の女優・木崎ゆりあ、声優・秦佐和子、小木曽汐莉(引退)とともにグループの屋台骨を支え、3期四天王と呼ばれた。

 ◇軟体 5歳から13年間、習っていたクラシックバレエの影響で、体が軟体動物のように柔らかい。バレエで柔軟性を示すポーズに、片足を高く上げる「Y字バランス」があるが、須田は「Y字」を通り越した「I字バランス」が可能。その特殊な骨格は、テレビ番組でも検証されたことがある。

 ◇写真集“爆死” 18年に念願の初写真集「可愛くなる方法」を発売。キューバでロケという大がかりな意欲作だった。同年の総選挙で2位に入ったこともあってか、出版社も張り切って?5万部を発行したが、思うように売れずネットでは「爆死」と騒がれる事態に。それでも、爆死を逆手に取った自虐商法でPRするなど、たくましさを見せた。

 ◇個性的キャラ熱演 今年3月まで放送されたフジテレビ系「痛快TVスカッとジャパン」では、“クセツヨ”なぶりっこ女子大生リコピンこと宮永理子を熱演。MCの内村光良ら、レギュラー出演者からも好評だった。

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