水道橋博士「相手が謝るまでやめません」 維新・松井一郎氏に訴えられた裁判の第1回口頭弁論出廷

[ 2022年5月30日 13:32 ]

大阪地裁での第1回口頭弁論後に、大阪市役所前で気勢をあげる水道橋博士
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 第26回参院選(6月22日公示予定)にれいわ新選組から比例代表で出馬する意向のお笑いコンビ「浅草キッド」の水道橋博士(59)は30日、大阪地裁で開かれた日本維新の会代表・松井一郎大阪市長(58)に名誉毀損で訴えられている裁判の第1回口頭弁論に出廷。会見で「訴状を見て恐怖感を感じた。相手が謝るまでやめません」と徹底抗戦の構えを改めて示した。

 阪神の虎のマスクを着け「反維新タイガース」とボケてみせた博士。「被告席に座るのは2回目かな?」と入廷した。確認事項のみで10分ほどで第1回口頭弁論が終わりを迎えたその時、「裁判長」と手を挙げた。質問を認められ、「松井一郎さんはいらっしゃってないのですか?マスクをしているので(顔が)分からない」と3人の弁護士をみて発言。傍聴席から笑い声も起こるなか閉廷した。

 事の発端は松井市長の経歴疑惑を紹介したYouTube動画での「維新の闇、パワハラ、傷害事件、裏口入学、強姦疑惑…経歴ヤバすぎ」と記載されたサムネイルを博士が引用し「これは下調べが凄いですね。知らなかったことが多いです。維新の人たち&支持者は事実でないなら今すぐ訴えるべきだと思いますよ(笑)」とリツイート。松井市長が動画作成者ではなく博士を告訴し、550万円の損害賠償を求めた。

 10年前に裏口入学に関して報じた週刊文春を訴えず、さらに最初に投稿したユーチューバーを訴えずに自分だけを訴えたことにも疑問だらけで不満あり。「スラップというか、戦略的訴訟であることは間違いない」と代理人を務める米山隆一弁護士(54)も語った。“スラップ”とは個人、ジャーナリスト、市民団体による批判や反対運動を封じ込めるために威圧や口封じを意図して企業や政府、自治体が起こす訴訟のこと。「国会議員になって、反スラップ法を作ります。諦めない。松井一郎さんとも公開討論したい」と博士は決意を新たにした。

 会見後は大阪地裁から南へ200メートルほどの大阪市役所に足を運んだ。「(参院選の)街頭演説、市役所の前でやります。いいらしいんで。東国原さんに応援演説してもらおうかな?『元維新だからできるわけないだろ?』と言われたけど、説得します」。今後はWEB会議で裁判は進められる。裁判で、選挙で、維新と決着をつけにいく。

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