早川監督 結婚、出産経て映画監督の道に 「カンヌは大きなチャンス」

[ 2022年5月30日 05:30 ]

カンヌ映画祭で新人監督賞特別表彰に選ばれた早川千絵監督(AP)
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 第75回カンヌ国際映画祭の審査結果が日本時間29日に発表され、「PLAN75」(6月17日公開)の早川千絵監督(45)が新人監督賞で特別表彰された。

 早川監督は、米ニューヨークの美術大学スクール・オブ・ビジュアル・アーツで写真を専攻し、独学で映像作品も制作していた。その後、結婚、出産をして日本で働いたが、映画監督への夢を抱き続け、2012年に「今、やらなければ」と決意。監督や俳優養成の専門学校「ENBUゼミナール」で1年間映画製作を学び、卒業制作として自身で資金を調達し仲間たちと短編「ナイアガラ」を完成させた。

 この作品が14年のカンヌの学生映画部門シネ・フォンダシオンに招待され、「ぴあフィルムフェスティバル」でグランプリなど数々の賞を受賞。当時は「映画作りは楽しいし、続けられると確認しました。カンヌは大きなチャンス。生かさない手はない」と話していたが、今回見事に有言実行でカンヌに凱旋を果たした。

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