ウクライナ出身の政治学者 各国にロシアへの経済制裁を要望「財政破綻すれば、戦争を継続するお金が…」

[ 2022年3月11日 15:34 ]

 ウクライナ出身の政治学者グレンコ・アンドリー氏が11日、日本テレビ系「情報ライブミヤネ屋」(月~金曜1・55)に生出演。「ウクライナの平和を守るには、強固な国際連帯しかない」と訴えた。

 番組ではロシアのウクライナ侵攻に触れ、「停戦に必要なこと」がテーマに。ガダルカナル・タカが「国連もこんなに機能しないんだったら一回バラして、きちんとした方法でこういう国が出てきた時に対処できるような、新しい世界的な連盟みたいなものを作る時に来ちゃってるんじゃないか」と口にすれば、宮根誠司も「国連もお願いばっかりしかできないですもんね」と苦言を呈した。

 これに対し、アンドリー氏は「もともと国連が作られた目的は、アメリカとロシアがお互いに戦争をしないこと。その目的は一応果たしてます」と指摘。「それが唯一の目的なので、そもそも国連にそれ以外の目的を達成することを期待することが無理な話です」と冷静に語った。

 アンドリー氏は、停戦するためには「NATOや自由民主主義諸国が連帯して、ロシアに対応するしかないんです。平和を守るのは強固な国際連帯しかないんです」と主張する。「自由民主主義諸国は『軍事介入はしない』と言っているのであれば、軍事介入以外の方法を全て徹底的に実施するべきですね」と持論を展開。「アメリカはロシアのエネルギー資源を使わないと表明しているので、それを他の自由民主主義諸国、ヨーロッパとか日本も『私たちもそうします』と言って、全員がロシアの資源を使わない、ロシアと貿易を一切しない、ロシアを徹底的に経済的に締め上げる、ということになればロシアはいずれ財政破綻して、ウクライナと戦争を継続するお金がなくなるんですね。その時、初めて和平の道筋が見えるんじゃないかと思います」とシナリオを語った。

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2022年3月11日のニュース